野楽力研究所

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生物多様性センター・・・平成31年3月5日

 このところ春雨が降り続きました。今日は、自然観察に飛び出したくなるようなうららかな春日和となりました。そこで久しぶりに、神代植物公園に隣接する生物多様性センターを訪れました。

(下の写真)左=センター入口<入園無料>。中・右=ミチノクフクジュソウフクジュソウ福寿草)に種類があったとは気づきませんでした。東京都公園協会の資料によると西岡恒彦氏が全国の福寿草を調査し、4種類に分けられることを平成13年発表されたそうです。本州にはフクジュソウとミチノクフクジュソウの2種類が自生しているとのこと。下の写真は、ミチノクフクジュソウです。説明によると、フクジュソウは染色体が4倍体ですがミチノクは2倍体、茎は、フクジュソウは中実ですがミチノクは中空だそうです。両方とも素人には調べられませんね。唯一素人に分かる区別点は、萼片が長いのがフクジュソウで短いのがミチノクフクジュソウということだそうです。

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(下の写真)左=ユキワリイチゲ(雪割一華)枯葉のように見えるのは、ユキワリイチゲの葉です。中=セツブンソウ。春一番に節分の頃咲くので名づけられたと言います。節分の頃は、茎が短く北風を避けるように地面すれすれに咲いていて写真に撮りにくかったですが、今日は茎を伸ばし、高く花を咲かせていましたので、撮りやすかったです。可憐な花です。右=シュンラン。樹林地の日の当たり始めたところから咲き始めています。

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(下の写真)左=モクレイシ(木茘枝、ニシキギ科)雌雄異株の雄木の雄花。稀に両性花を咲かせることがあるそうです。ニガウリのことをツルレイシ(蔓茘枝)とよぶことがあるそうで、これは木のレイシなのでモクレイシ(木茘枝)と呼ぶことになったと言われます。ニガウリの実(瓜)は、瓜が黄色く熟すまでそのままにしておくと中から赤い種子が出てきます。このモクレイシも秋に実がなると青い実をつけ、その青い皮がはじけると中から赤い種子がでてきます。蒴果と言いますが、種子の色がそれぞれそっくりです。こじつけのようですが、それが名前の由来のようです。中=アセビ。右=ヒイラギナンテン

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