野楽力研究所

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(所沢)航空公園蝋梅園・・・令和4年1月13日

 航空公園の蝋梅園には、ソシンロウバイ(素心蝋梅)とマンゲツロウバイ(満月蝋梅)が植栽されています。30分もあれば園内を見て回れますから、その後、隣接する彩翔亭で抹茶を戴きましょう。

(↓下の写真)どれも蝋梅園の様子

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(↓下の写真)どれもソシンロウバイ(素心蝋梅)

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(↓下の写真)どれもマンゲツロウバイ(満月蝋梅)

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 マンゲツロウバイ(満月蝋梅)は、花の中心に紫褐色の輪が入っています。これが「満月」の命名の理由だそうです。これは安行の植木屋さんが名付けて販売したものとのこと。花弁の先端は竹へらのように尖らず、聖徳太子が持っている笏(しゃく)のように丸く、花弁全体が蝋梅のように細くなく、広いですね。

(↓下の写真)左=彩翔亭の日本庭園、中=彩翔亭の中から見た日本庭園、右=彩翔亭

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(↓下の写真)どれも航空公園の様子

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都立小宮公園・・・令和4年1月10日

 この公園にはソシンロウバイだけが100株ほど栽植されています。今日現在五分咲きといった感じで、まだまだ観賞できます。この時季、オオハナワラビがタンポポの小径に咲いています。雑木林にはヤマコウバシが茶色い葉を付けているのが目立ちます。真冬でも落ちずに健気に冬芽を護っています。その様子が「芽が出るまでは落ちない(落とさない)」という受験生にとってはありがたいご託宣になります。ぜひ、ご家族に受験生がいらしたら栞にして差し上げてください。

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(↑上の写真)左=サービスセンター、中=大杉谷戸に祀られている大谷弁財天、右=弁天池のコガモ

 弁天池は江戸時代には溜池として田圃に水を供給していました。現在弁天池と言われていますが、大谷弁財天が祀られています。池の半分は凍っていましたが、湧水が湧き出ている半分は凍らず、コガモが群れていました。

(↓下の6枚の写真)いずれもソシンロウバイ(素心蝋梅)

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 ソシンロウバイ(素心蠟梅)はロウバイロウバイ属。江戸時代のはじめ、後水尾天皇の時代に朝鮮半島から渡来した落葉低木ロウバイが、その後変種したもので、和名は漢名蝋梅の音読み、ソシン(素心)は中心まで黄色で、ロウバイは花色が蜜蝋に似ていることに基づくといわれています。「早春の黄花三友」すなわち、ロウバイ、マンサク、サンシュユの最初に取り上げられ、一番早く新春早々に咲き始め、冬枯れの景色の中にパッと華やかさを与えてくれます。2月の初めころにマンサク、3月の初めころにサンシュユが咲きはじめます。蝋梅と言っても梅の仲間ではありません。ウメ(梅)はバラ科ですが、ロウバイ(蝋梅)はロウバイ科で、梅とは異なる仲間です。ロウバイの実(上段の右端の写真の右側の枝の黒いもの)を開いて中の種子を見てみるとゴキブリの卵が並んでいるようです。

(↓下の写真)左と中=ヤマコウバシ、右=園内雑木林風景

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 ヤマコウバシ(山香ばし)はクスノキ科クロモジ属。枝を折るとかすかな香りがあることからこの名がついたそうです。(室井綽・清水美重子共著「ほんとの植物観察」によると)「ヤマコウバシの葉が秋に枯れても落ちないのは、葉柄の付け根に離層ができないためです。これは暖地性の植物が寒地に生育したために、寒気の到来に際して離層を作るだけの余裕がなかったためです。春に芽が出るまで、冬中枯葉をつけています。このような現象は、ブナ科のクヌギやコナラ、カシワ、クスノキ科のアブラチャン、クロモジ、カエデ科(野山註:カエデ科はムクロジ科になりました)のチドリノキなどにもみられます」ということです。

(↓下の写真)いずれもオオハナワラビ 左=胞子葉と栄養葉、中と右=栄養葉

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(↓下の写真)左=リョウメンシダ、中=ヤブソテツ、右=ミゾシダ

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府中市立府中郷土の森公園・・・令和4年1月8日

 年が明けて初めて自然観察に出かけました。ロウバイが咲いています。4・5年前までは品種名が各木に掲出されていましたが、3年ほど前からどの公園もロウバイの品種名を示さなくなりました。交雑種が増えて、区別が微妙になったからのようです。ここ府中郷土の森公園の説明板(写真参照)によるとマンゲツロウバイ(満月蝋梅)とソシンロウバイ(素心蝋梅)の2種類とありますが、原種(本来のロウバイといわれるもの)のロウバイもるように思います。以前はその区別がされていました。(写真をクリックすると拡大されます)

(↓下の写真)左=博物館を遠くに見た様子。中=ロウバイ園、右=掲出されていた解説

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(↓下の写真)(本来の)ロウバイ

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 本来のロウバイ(蝋梅)と言われるもので開花が早く、素心蝋梅が咲き始めるころには、萎んでしまいます。花弁の形が先の尖ったヘラ形です。素心蝋梅や満月蝋梅の花弁の先は尖らずスプーン形で丸いです。花の芯の内側は紫がかっています。

(↓下の写真)マンゲツロウバイ(満月蝋梅)

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 マンゲツロウバイ(満月蝋梅)は花の芯が紫がかっているのはロウバイと同じですが、花弁の形がへら形でなく、スプーン形です。そこが区別点です。

(↓下の写真)ソシンロウバイ(素心蝋梅) 

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 ソシンロウバイは、花の芯の内側がロウバイやマンゲツロウバイのように紫がかっておらず、全体が同じ黄色です。花弁の先端の形はマンゲツロウバイと同じようにスプーン形です。

 以上、3種類のロウバイの区別点が判るとほぼ同定できます。なお、交雑種が増えていますが、この区別点を押さえておくと、どれとどれの交雑種かほぼ判定できます。

 

 

都立桜が丘公園・・・令和3年12月22日

 都立桜が丘公園にオオハナワラビとヤツデの花を確認に行きました。オオハナワラビと、できればフユノハナワラビを見たかったのですが、微妙でフユノハナワラビの同定はできませんでした。ヤツデの花の雌雄の仕組みは面白いので、今回、特に観察に出かけたのですが、時期的にはちょっと遅かったかもしれません。今日の観察の結果です。

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(↑上の写真)左=五賢堂、中=カンツバキ、右=カラスウリ

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(↑上の写真)ヤツデ

 ヤツデ(八手)はウコギ科ヤツデ属。関東南部以南の暖帯林内に生える常緑低木。学名、ハッシュ(八手)ジャポニカはFatsia japonica。(Web:ウィキリーによると)学名の Fatsia は日本語の「八」(古い発音で「ふぁち」、「ふぁつ」)または「八手(はっしゅ)」に由来するということです。花はウコギ科の特徴ある円錐花序をつくります。キヅタ(フユヅタ)や園芸種のセイヨウキヅタなどで見かけます。(Web:「ツムラ掲示板」によると)花は両性化(一つの花に雄シベと雌シベがある)ですが、普通の両性化(雄シベと雌シベが同時に熟し受粉)とは違うそうです。ヤツデの花は開いたとき、花弁と雄シベが成熟して花粉がでますが、このとき雌シベは未熟のため昆虫がきて花粉を集めても受紛しないそうです(雄性期:male stage)。それから中性期(無性期)の数日を経て、花弁と雄シベが落ちたのち、雌シベが成熟し(雌性期:female stage)他の花の花粉を付着した昆虫から花粉を受け取り受粉するそうです。実に巧妙に、雄シベと雌シベの成熟時期をずらして近親結婚を避けているというわけです。他の花が少ない時期に咲くため、気温が高い日はミツバチやハナアブ、ハエなどが多く訪れます。・・・小説では(志賀直哉著『城の崎にて』より)(山手線の電車に跳ねられ怪我をして、養生に、一人で城崎温泉へ来ていた。読み書きに疲れると縁の椅子に出た。近くの羽目の中に蜂の巣があり、蜂は羽根をしっかり広げて飛び立った。)「植え込みの八つ手の花がちょうど咲きかけで蜂はそれに群がっていた。自分は退屈すると、よく欄干から蜂の出入りを眺めていた。」(その後、動き回る活きた蜂の動に死んだ蜂の骸の静が対比されて描かれていましたね。)

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(↑上の写真)オオハナワラビ

 オオハナワラビ(大花蕨)、フユノハナワラビ(冬花蕨)ともハナヤスリ科。大花蕨、冬花蕨とも葉身は五角形で、3回羽状に深裂することは、同じですが、大花蕨の栄養葉の裂片葉縁には目立つ鋭鋸歯がついているのが区別点です。上の写真では鋭鋸歯のようですので、オオハナワラビと同定しました。富士美の丘の道からあじさいの道に続く辺りにたくさんありました。

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(↑上の写真:どれもシダ)左=トラノオシダ、中=ノキシノブ、左=ヤブソテツ

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(↑上の写真:どれもシダ)左=ミゾシダ、中=リョウメンシダ、右=イノデ

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(↑上の写真)左=ヤブラン、中=クマザサ、右=園路

 クマザサ(隈笹)はイネ科ササ属。普通、クマザサは如何にも熊が出そうなところに生えているので熊笹と書きたくなりますが、冬に葉の縁に白い隈取りができ、それが歌舞伎役者の隈取りに似ているので牧野富太郎氏がクマザサ(隈笹)と名づけたというのが名前の由来ですから、漢字としては隈笹ということになります。この隈取りは、若葉にはなく、葉が越冬するときに縁が枯れて隈取りになります。非常に変異、変種が多く、北日本日本海側を中心に分布するそうです。この隈取りは、日向より日陰に植えた方が、また、肥料を施した方が綺麗になるとのことです。原産地は、京都盆地周辺ですが、若葉が綺麗なので庭園などの根締めに植えられたりして全国に広がり、野生化しています。Web「くまざさbing」によれば、葉に含まれる安息香酸が殺菌・防腐作用をもっているので、笹餅や料理の化粧笹、添え物などに使われたりします。さらに乾燥した葉を健康茶として喫したりしますが、有効性は個人差があるようです。

新宿御苑・・・令和3年12月11日

 いよいよ里では紅葉も終わろうとしています。今日は晴天に恵まれ、無風、気温も程よい散策にはもってこいの日和でした。ここ新宿御苑は、時々、微風が吹くとハラハラと紅葉・黄葉が散り頻りました。あと数日の紅葉狩りと思います。今日の様子です。(写真をクリックすると拡大されます。)

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(↓下の写真)左=ペーパーホワイト、中=ニホンズイセン、右=ツワブキ

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(↓下の写真)左・中(サザンカ)、右=ヤツデ

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(↓下の写真=大温室にて)

左=オオベニゴーガン、中=オオベニゴーガンの白色園芸種、右=ポインセチア

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(↓ラン)

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(↓ブラックキャット)

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植物多様性センター・・・令和3年12月9日

 神代植物公園に隣接する植物多様性センターは東京都全域の絶滅危惧種などの保護をしなら東京都の植物の多様性を護る活動をしています。情報館を中心に園内を奥多摩、武蔵野、伊豆諸島のゾーンに分けて保護活動、情報発信の活動をしています。入場無料です。今日の様子です。

(↓下の写真=西門両側のシダの植え込み)

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(↑上の写真)左=ミゾシダ、中=イノモトソウ、右=タチシノブ

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(↑上の写真)左・中=ウラボシノコギリシダ、右=オシダ

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(↑上の写真)左=武蔵野ゾーンの様子、中=ピラカンサ、右=ナンテン

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(↑上の写真)左=情報館遠望、中=ガマズミ、右=マンリョウ

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(↑上の写真)左=説明板、中=白実のカラタチバナ、右=赤実のカラタチバナ(参考資料)