野楽力研究所

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都立野川公園自然観察園・・・令和5年3月7日

 春の陽射しを受けて野川公園自然観察園に出かけてみました。いろいろな草花を愉しむにはもう少し後がいいかも知れません。春は名のみ、よりは進んでいるようです。ニリンソウが咲きはじめ、アズマイチゲがたくさん咲いていました。フキノトウは15cmくらい伸びていました。シュンランは咲き、ウグイスカグラは五分咲きでした。今日の様子です。

(↑上の写真)左=自然観察センター(休館中)前の野川桜橋からの眺め、中=自然観察園入口、右=園内の様子(正面の木は芽吹き始めたアカメヤナギ)

(↑上の写真)左=シュンラン、中と右=フキノトウ

(↑上の写真)左と中=咲きはじめたニリンソウ、右=艶やかな葉が目立つウバユリの若芽

(↑上の写真)いずれもアズマイチゲ

 アズマイチゲ(東一華)はキンポウゲ科イチリンソウ属。この花が、見つかったのが東日本だったので「東一華」と呼ばれていますが、今では全国の山地や山麓の日当たりの良い場所に分布している(ウィキペディアによる)とのことです。アズマイチゲの花は白色で、3出複葉の葉が3枚輪生しています。花弁は8~13枚ありますが、この花弁は蕚(がく)が変化したもので、花弁は退化して無くなってしまったそうです。スプリング・エフェメラル(春の妖精)の代表です。

(↑上の写真)いずれもウグイスカグラ

(↑上の写真)左=ザゼンソウ、中=オオイヌノフグリ、右=ヒメオドリコソウ

 ザゼンソウ坐禅草・座禅草)サトイモザゼンソウ属。山渓カラーガイド『山の花』によると、「北海道、及び本州(北・中部に多く、西部には少ない)湿地に生えるが低山には少なく、高地に多い(高山には無い)。花は、葉が出る前に咲き、柄(花柄)は太く短く長さ10~20cmになるが、ふつう、半ば地中にあるため、苞(弁状苞)は地際より生えているように見える。苞は暗紫褐色ないし淡褐色であるが、稀に白色または緑色のものもあり、時に濃褐色の斑点が出ることもある。花は3月~5月(低地では2月より、高知や北海道では6月まで咲く)。臭気はすごく、花だけでなく根にも葉にもこの匂いがある。ザゼンソウとは花の形から達磨大師坐禅を組んでいる姿を連想してつけた名である。」とあります。写真では時期が早かったのか達磨大師坐禅しているように見えるにはイマイチですね。

(↑上の写真)左=白ヤブツバキ、中=手前白梅とサンシュユ(遠望)、右=園内風景