野楽力研究所

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武蔵国分寺万葉植物園・・・令和4年3月11日

 気温が上がり春本番を迎えました。一斉に芽が伸び、蕾が綻び始めました。万葉植物園では、ミツマタが綻び、木漏れ日の中ではアズマイチゲが二輪咲いていました。今日の様子です。

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(↑上の写真)左=武蔵国分寺、中=オウバイ、右=ミツマタ

 オウバイ(黄梅)は「APG牧野植物図鑑スタンダード版」などによるとモクセイ科ソケイ属。中国の北部、中部が原産の落葉小低木で、江戸時代初期に日本に渡来したと考えられているそうです。茎は四角形で垂れ下がり、花は新葉より先に咲き、葉は対生で3小葉。花には香りはありませんが、花が梅の花の様(?)で、黄色いので黄梅と言われるそうです。漢名は迎春花というそうですが、その方が相応しいかもしれませんね。

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(↑上の写真)左=アズマイチゲ、中=フクジュソウ、右=タネツケバナ

 アズマイチゲ(東一華)はキンポウゲ科イチリンソウ属。(Web:「BOTANICA」などによると)茎に一輪咲く可愛らしい春を告げる花で、春を告げるとすぐに姿を隠すのでスプリング・エフェメラルといわれます。この花が、初めて発見されたのが東日本だったので東一華と呼ばれるそうです。似た花はいろいろありますが、アズマイチゲの花は白色で、3出複葉の葉が3枚輪生しています。この花の花びらは蕚(がく)が変化したもので、花びらは退化して無くなってしまったそうです。これを育ててみると葉ばかりの株が増えてなかなか花をつけてくれませんが、種から花が咲くには数年かかるとのことです。

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(↑上の写真)左=タチツボスミレ、中=ヒメカンスゲ、右=ミヤマカンスゲ

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(↑上の写真)左=楼門を背景にした白梅・紅梅、中と右=シダレウメ

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(↑上の写真)左=ヤブツバキ、中=ジンチョウゲ、右=ヤマアイ