野楽力研究所

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八王子市片倉城跡公園・・・令和4年3月14日

 東京地方はこの数日急に気温が上がりました。夜分驟雨があり、夜明けは生暖かい空気に包まれ、すっかり春到来を感じる陽気となりました。その陽気に誘われて、ここ片倉城跡公園を訪れました。しかし、この数日、気温が高くなったとは言え、そう急には春は進まないようです。カタクリは殆どが葉だけで、わずかに蕾を持ったものが数株、花が開いたものが2株だけでした。その中でアズマイチゲスハマソウが花を開いて春を感じさせてくれています。カタクリを見に訪れるのは、もう少し後にした方がいいようです。今日の様子です。

(↓彫刻のひろばの様子)

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(↓アズマイチゲの様子)

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(↑上の写真)いずれも紫色のスハマソウ

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(↑上の写真)いずれもスハマソウ 左=白色、中=紅色、右=スハマソウ群落

 スハマソウ(州浜草)はキンポウゲ科スハマソウ属。「APG牧野植物図鑑スタンダード版」によると本州と四国の山地の樹陰などに生える多年草。葉は根生し束生、冬も枯れない。新葉は花後に展開する。花の花びらのように見えるものは萼片で、数は6~8枚、白色や紅色、紫色を帯びる。従って、花弁(花びら)はない、ということです。和名の州浜草は葉形が州浜に似ていることに基づきます。この形を家紋にして「州浜紋」といい、常陸の小田家をはじめ太平洋側の武将に使われたという。従って、スハマソウは太平洋側に多く、富山県など北陸地方では、葉が州浜のように丸みを帯びず、三角形に尖った形のミスミソウ(三角草)が多いようです。ミスミソウスハマソウ属なので、スハマソウの変種もしくは亜種と考えられるようです。

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(↑上の写真)いずれもカタクリ 左=開花、中=蕾、右=群落

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(↑上の写真)左=バイモ、中=オオイヌノフグリ、右=冬眠から目覚めたヒキガエル

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(↑上の写真)いずれも園内の様子 左=奥の沢、中=二の丸広場、右=片倉沢