野楽力研究所

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街中自然観察・・・令和4年3月16日

 今日も気温が上がり、草花の花の数が増えました。街中の花を見て歩くのも愉しくなりました。みなさんの所ではどうでしょうか?今日の様子です。

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(↑上の写真)左=ヒイラギナンテン、中=ボケ、右=ツバキ園芸種(サンダウナー?)

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(↑上の写真)左=ホトケノザ、中=ヒメオドリコソウ、右=畑の放置地に咲く野の花

 ホトケノザ(仏の座)はシソ科オドリコソウ属。アジア、ヨーロッパ、北アフリカの暖帯から亜熱帯に分布する道端などに普通に生える越年草。ヒメオドリコソウ(姫踊子草)はシソ科オドリコソウ属。ヨーロッパ、小アジア原産で、日本でも都会地周辺の道端などに帰化している越年草。ヒメオドリコソウはオドリコソウ(踊子草)より小形(それで姫がついています)ですが、花が名前の通り花笠音頭を踊っているように見えます。花は現在ホトケノザが満開で、ホトケノザの花の方が咲き始めたばかりのヒメオドリコソウより花笠音頭を踊っているように見えてしまいますね。ホトケノザの名前は、花のもとの葉を仏さまの蓮華座(仏の座)に見立てて名づけたもの。春の七草に入っているホトケノザはキク科のコオニタビラコのことで今咲いているホトケノザのことではないので間違えないように。

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(↑上の写真)左=ツタバウンラン、中=イモカタバミ、右=シュンラン

 ツタバウンラン(蔦葉海蘭)は、オオバコ科 ツタバウンラン属。原産地が地中海沿岸の一年生または多年生草本。大正時代に観賞用に導入され、逸出して野生化したものという。茎は糸状で地上を這い、分枝してランナー(匍匐茎)を出し、所々から不定根を出し、どんどん増える。花期は春~初夏。花をよく見ているとミッキーマウスのように見えてくる。図鑑では「上下2唇に分かれ上唇はさらに2裂して直立する」と表現されています。花は葉腋に1つつき、長い柄があり、花の後ろには距がある。(各種Web参照)

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(↑上の写真)左=コスミレ、中=オオイヌノフグリ、右=タネツケバナ

 タネツケバナ種漬花)はアブラナ科タネツケバナ属。APG牧野植物図鑑によると日本各地及び東アジアから南アジアの温帯から暖帯に分布し、水田、溝の畔、水辺の湿地などに生える越年草。和名の種漬花は、苗代を作る前に米の種もみを水に漬ける時期に花が咲くのでこの名がある、とあります。つまり、畔づくりをされる前に花を咲かせ、種子をつくり、子孫繁栄を図る戦略とも考えられます。可愛らしい花なのに賢い戦略を考えていますね。

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(↑上の写真)左=カントウタンポポ、中=ムスカリ、右=ツルニチニチソウ

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(↑上の写真)左=ナズナ、中=スズメノカタビラ、右=(ハルノ)ノゲシ

 ナズナ(薺)はアブラナ科ナズナ属。北半球に広く分布し、日本全土で見ることができる越年生または一年生草本。花期は春から夏。花は下から上へと次々に咲かせる無限花序で、先端部で次々と蕾をつくり開花していく。春の七草の一つとして、ロゼット状の若葉を七草粥の食材として使う。若葉に含まれるミネラルには鉄分などが多く、補血に役立つ薬用植物でもあるという。和名ナズナの由来は諸説あって、早春に開花して夏になると枯れることから「夏無き菜」、つまり夏無(なつな)から変化したという説、撫でたいほど小さく可愛い花(菜)の「撫で菜(なでな)」から転訛したという説などが紹介されています。(Web:ウィキペディアその他を参照)