野楽力研究所

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神奈川県立津久井湖城山公園・・・令和元年10月1日

 普通の草花でも、目立つ草花が少ないこの時季、例えばツユクサなど青が鮮やかに目に染みて来るようです。ヒガンバナは、丘陵の斜面を朱色に染め、オオハナワラビが目立たずともしっかり自己主張しだしていますね。

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(上の写真)左=城山公園入口、中=ヒガンバナ、右=ナンテンハギ

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(上の写真)左=ツユクサ、中=紅花ゲンノショウコ、右=ノブキ

 ツユクサ(露草)=ツユクサ科。別名:月草、螢草。葉室麟著『螢草』は、この露草を底流に主人市之進と妻佐知に仕える女中菜々の物語。腰を下ろして黙々と庭の草取りをしているうちに、ふと青い花が咲いているのに気づいた。「螢草だ・・・」菜々はひっそりと開く可憐な花に見入った。――その花が好きなのね 佐知の声がした。・・まだ読まれてない方にはお奨めします。

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(上の写真)左=園内風景、中=オオハナワラビ、右=オオハナワラビの葉縁の細鋸歯

 オオハナワラビ(大花蕨)はシダ植物、ハナヤスリ科。花茎のように見えるのは胞子葉で根元に見える葉は光合成をする栄養葉。葉縁に細鋸歯があります。同じような仲間にフユノハナワラビがありますが、この栄養葉の葉縁は鋸歯がないような鈍鋸歯なので区別がつきます。

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(上の写真)左=キバナガンクビソウ、中=イヌタデ(アカノマンマ)右=キツネノマゴ