城山(しろやま)は津久井湖を望む山で、ここに鎌倉時代、三浦氏の一族、津久井氏によって山城が築かれ、その後、北条氏の支城となり、北条氏と共に滅びたそうです。この時季、ここはシダの宝庫で、シダを観察したい人は、ぜひこの時季に、お出で下さい。津久井湖観光センターに車を止めて、コースを選んで、2時間でゆっくり城山を往復できます。
(上の写真)左=オカトラノオ、中=ノカンゾウ、右=オオバジャノヒゲ
オカトラノオ(岡虎の尾)はサクラソウ科。木々とシダに覆われた暗い山道を辿って、ようやく本城曲輪に出て、目の前が開けた途端にこのオカトラノオの白い花穂が虎の尻尾のように柔らかに俯いているのが目に入りました。手招きしされているようでした。数株がひっそり咲いているのが、何とも言えず清々しかったです。
(上の写真)左=ヤブレガサ、中=ミヤマナミキ、右=マムシグサ
ヤブレガサ(破れ傘)はキク科。初春に傘を広げようとする直前の傘をつぼめた風情の白い産毛の着いた葉が愛くるしくて人気の野草ですが、夏になると写真のように破れ傘を広げたような大きな葉になり、興ざめする方が多いようです。花は、キク科ですが、至って地味ですね。
(上の写真)左=リョウメンシダ、中=ヤマイタチシダ、右=ミゾシダ
(上の写真)左=フモトシダ、中=ミドリヒメワラビ、右=ヒメワラビ
(上の写真)左=ハカタシダ、中=ジュモンジシダ、右=イノデ