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久しぶりに晴れ間が出るというので、6号路のシダと蛇滝のイワタバコを観察に行きました。6号路では、見知らぬシダを観察中に、昔若かった女性から声を掛けられ、キヨスミヒメワラビというのだと教えてもらいました。その女性が最初に覚えたシダだそうです。ヒメ(姫)という言葉が、自分にぴったりだったというのです。帰宅して図鑑で調べると、別名シラガシダ(白髪羊歯)と言うらしいことを知って、その女性は別名は教えてくれなかったなあ、と思ったところです。私にとっても忘れられないシダになりそうです。蛇滝のイワタバコは、蕾が僅かに出始めたところでした。
(上の写真)左=アカショウマ、中=ムラサキニガナ、右=ハエドクソウ
(上の写真)左=イワタバコ、中=キツネノボタン、右=オカトラノオ
(上の写真)どれもキヨスミヒメワラビ。左=表面、中=葉柄、右=ソーラス
キヨスミヒメワラビ(清澄姫蕨)はウラボシ科。常緑性。千葉県清澄山で発見されたので名づけられたということです。別名、シラガシダ(白髪羊歯)といわれるのは、葉軸に白い髭のような鱗片がついている様子から名づけられたということですが、中の写真の葉軸を見ると、そのことが分かります。
(上の写真)左=オオイタチシダ、中=イワガネゼンマイ、右=イノデ
(上の写真)どれもリョウメンシダ、左=表面、中=新芽の表、右=少し伸びた新芽の裏
リョウメンシダ(両面羊歯)はウラボシ科。裏表両面が同じ色調なのでリョウメンシダといわれているとのこと。どう見ても裏表が同じように見えないので、ずっと疑問でしたが、今回、リョウメンシダの新芽を見ることができ、これなら、表が裏のように、裏が表のように見えるなあと思って、これは、裏表が逆に見えるから、両面羊歯というのではないかと思う次第です。中の写真のように、この時季、表なのに裏側のようであり、右の写真は裏なのに表のようでした。