本年の自然観察はじめを府中郷土の森ロウバイ園で行いました。8分咲き。丁度見頃でした。無風状態でしたのでロウバイの甘い香りが辺りに漂い、瞬間、天女に囲まれた心地でした。茶店で「ハケの上団子」(一本100円)を賞味し、新春の風情を味わいました。梅林は、まだ堅い蕾でしたが一本だけ唐梅が2,3輪咲いていました。梅まつり2月2日からです。
ロウバイ(蠟梅)ロウバイ科。江戸時代初めに朝鮮から渡ってきたもの。名前の由来は、いろいろな説がありますが、花弁が蝋細工の梅の花のような感じからというものが一般的なようです。ここ郷土の森では、ロウバイ(蠟梅)、マンゲツロウバイ(満月蠟梅)、ソシンロウバイ(素心蠟梅)の名札が掲示されていましたが、昨年から全部撤去されました。各植木屋さんがそれぞれ名前を付けていたということで、(想像するところ)混乱したためのようです。上の写真でロウバイは原種で、花弁が白っぽく透明的で、内側が暗紫色、花弁の先端は尖った感じです。マンゲツロウバイは花弁が厚く黄色で濃く、花弁の先端が丸い感じのもののようです。ロウバイ、マンサク、サンシュユを「早春の黄花三友」というそうです。どれも郷土の森にあり、マンサクは2月上旬から、サンシュユは2月下旬からさきはじめるようで、楽しみです。
ソシンロウバイ(素心蠟梅)はロウバイ科。ロウバイの変種だそうです。花弁が厚く、先端は丸く、黄色が濃く、花芯にロウバイのような暗紫色の部分がありません。それで素心と呼ばれているようです。ロウバイは交雑がしやすく、それぞれが雰囲気の違う花姿をしています。種子から育てるのでソメイヨシノのような挿し木で増やすわけではないのでクローンではないんですね。
唐梅 まだ堅い蕾の梅林
県木園・和歌山県ウバメガシ 建物園