野楽力研究所

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東京都薬用植物園・・・令和6年1月8日

  ここ東京都薬用植物園は都立薬用植物園とは言わないようです。ソシンロウバイは少し咲き始めました。ロウバイはまだですが一、二輪ほどほころびかけていました。掲示板にコセリバオウレンの写真が掲出されていました。岩石園でした。見過ごしてしまいそうな小さな白い花です。サンシュユ、ガマズミ、マユミの赤い実が、この時とばかりに初春の光に最後の輝きを見せていました。今日の様子です。

(↑上の写真)いずれもソシンロウバイ(素心蝋梅)

(↑上の写真)いずれもロウバイ(蝋梅)

 ロウバイ(蠟梅)はロウバイロウバイ属。『APG牧野植物図鑑』によると「江戸時代、後水尾天皇(1611~1629)の時代に朝鮮半島から渡来した落葉低木。和名は漢名の蝋梅の音読み、花色が蜜蝋に似ていることに基づく」とあります。湯浅浩史著『花おりおり』には「名の由来は二説ある。一つは臘月、つまり陰暦12月に咲く、梅に似た花の臘梅。またはロウ状の梅からの蠟梅」とあります。蝋梅といっても梅(バラ科)の仲間ではなく、ロウバイ科です。なおロウバイの花弁(花びら)は、粘土細工で使う竹べらのようで先が尖っています。ソシンロウバイの花弁は神官の持つ笏(しゃく)のようで先端に丸みがあります。今季のロウバイの観賞の基礎知識になると思い、記しましたが、どうでしょうか。

(↑上の写真)いずれもコセリバオウレン(小芹葉黄蓮)

(↑上の写真)左=サンシュユ、中=ガマズミ、右=マユミ

(↑上の写真)左=園内の雑木林、中=ヤマコウバシ(山香ばし)、右=マンリョウ(万両)

(↑上の写真)左=温室入口、中=ブーゲンヴィレア、右=ポインセチア