野楽力研究所

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東京多摩地区街中自然観察・・・令和6年1月6日

 初春を迎え、街中の自然観察に出掛けました。見るべき草花は何もないなぁ、と思って歩いていると日当りのよい農地の端にホトケノザがピンクの可愛らしい花を咲かせ、ナズナは実もたくさん結んで、茎頂には小さい白い花がたくさんついていました。もう春の訪れを知らせているようでした。今日の自然の様子です。

(↑上の写真)左=ビワ(枇杷)、中=タチカンツバキ(立寒椿)、右=多摩地区郊外の風景

  ビワ枇杷)はバラ科ビワ属。『APG牧野植物図鑑』によると「四国、九州の暖地に生える常緑高木。葉は厚くて硬く、表面の毛はのち無毛となり、光沢が点く。花は晩秋から初冬、芳香を放つ。翌年の夏に果実は熟して食べられる。和名は漢名枇杷の音読みで、葉形が楽器の琵琶に似るため」とあります。講談社講談名作文庫『塚原卜伝』に「枇杷という木は軽くて打ちが効いて、当たり所が悪いと敵を一打ちに打ち殺してしまう、真剣に類するというくらい。しかし、不浄を嫌う木であるから、敵を打ち殺すと、そこだけ黒くしみになるのが枇杷の特徴、滅多に武芸者でも用いない。塚原小次郎(卜伝)と宮本武蔵は、よくこの木剣を携えて歩いた」ということです。黒いしみになるか試してみたいところです。

(↑上の写真)左=ホトケノザ(仏の座)、中=ナズナ(薺)、右=チリメンハナナ(縮緬花菜)