野楽力研究所

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中央線穴山駅古代ハス池・・・令和5年7月14日

 大河ドラマ「どうする家康」に出てくる武田二十四将の一人穴山梅雪の先祖発祥の地穴山駅近くの古代ハス池を訪れました。その後、穴山氏は山梨県南部の身延山付近を本拠地にし河内地方まで支配していたということです。ドラマでは武田勝頼を裏切り、織田・徳川方に寝返ったシーンが印象的でした。その穴山氏の発祥の地の古代ハスを観賞してきました。古代ハスは大賀博士が昭和26年千葉県検見川付近の2000年前の地層から発見した3粒の種子の一粒の子孫を千葉市から譲渡されたものだそうです。今日の様子です。

 ハス(蓮)はハス科ハス属。『APG牧野植物図鑑』によると「中国、インドの原産。非常に古い時代に中国から日本へ渡来した。和名は古名ハチスの略で、果実が蜂の巣の様であることによる」とあります。ドイツ歌曲「歌の翼」(津川主一訳詞)では、「見渡す池にハチスにおう」とハチスと訳されています。田中修著『植物のあっぱれな生き方』に、「昭和26年、千葉県検見川の弥生時代の遺跡から三粒のハスの種子が発掘されました。その一粒から発芽した芽生えが成長し、花を咲かせました。このハスは、それを栽培した大賀一郎博士の名に因んで「大賀ハス」と名づけられています。「大賀ハス」の種子は約2000年間、遺跡の中で発芽のチャンスを待っていたのです」と解説されています。