野楽力研究所

近くの自然で野楽力を高めましょう

つどいの里・・・令和5年6月20日

 つどいの里は国道152号線(大門街道)白樺湖手前の街道沿いにあります。茅野市で会社を経営している方が昔の里山の風景、環境を今に残したいと平成18年に開き、ボランティアを募って維持しているということです。東京ドームと同じ1万4000坪の広さがあり、山野草を育てています。正式名称は「つどいの里八ヶ岳山野草園」といいます。山野草や育てるための器材も販売、講習会も行い里山の保護を啓発し、利益などはつどいの里の整備に使っているとのことです。標高1200m。東京高尾山の2倍の高さの所にありますから、夏の訪れが遅いですが、自然状態の各種山野草に触れることが出来ます。今日の様子です。

(↑上の写真)左=入口傍の説明板、中=入口、右=トリアシショウマ(鳥脚升麻)

 トリアシショウマ(鳥脚升麻)はユキノシタ科チダケサシ属の多年草。トリアシショウマは鳥の足をしたショウマと思っていました。つまり3出複葉の最初の3出葉が鳥の足(または鳥の足跡)にそっくりに思えたものですから、それ以後すっかり葉の形が鳥の足にそっくりなのがトリアシショウマと思っていました。ところが、和名鳥脚升麻は、APG牧野植物図鑑によると「上部でまっすぐな茎を鳥の脚に例え、草の形が升麻に似るから」とあります。専門家はトリアシというのは葉の形ではなく茎が鳥の脚、例えば鶴の脚のようだということだったんですね。ところがWeb「素人植物図鑑」によると「春の若芽の先が三叉に分かれているところが、鳥の足に似ていることから名付けられたもの。」と混ぜ繰り返しています。賢明な読者の皆様はどのように思われるでしょうか?

(↑上の写真)左=キバナヤマオダマキ(黄花山苧環)、中=フタリシズカ二人静)、右=イブキトラノオ(伊吹虎の尾)

(↑上の写真)左=ノハナショウブ)(野花菖蒲)、中=サワギク(沢菊)、右=ヤマブキソウ(山吹草)

(↑上の写真)左=園路から大門街道方面の眺め、中=ミヤコグサ(都草)、右=ヒメサユリ(姫小百合)

(↑上の写真)左=タマガワホトトギス(玉川杜鵑草)、中=ウツギ(空木)、右=ヤマボウシ(山法師)

(↑上の写真)左=ヒレアザミ(鰭薊)、中=ヤエウツギ(八重空木)、右=ジシバリ(地縛り)

(↑上の写真)左=ヒヨドリバナ(鵯花)蕾、中=園路、右=ヤブレガサ(破れ傘)

(↑上の写真)左=ヨナクサフジ(弱草藤)、中=ユキノシタ(雪の下)、右=動物の顔にも見える大岩