野楽力研究所

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都立滝山城址公園・・・令和5年4月20日

 暑いくらいの陽気に誘われて、JR八王子駅北口からバス15分の滝山城址公園に行ってきました。ここはちょっと都心から遠く、サトザクラ(八重桜)はこれからのようでした。ジュウニヒトエが満開。キンランが多数開花し始めていました。まだ蕾のササバギンランが一株ありました。フデリンドウも数株見つけられました。ヤマフジが垂れ下がって見事に咲いていました。今日の自然の様子です。

(↑上の写真)左=入口傍に新設された滝山城跡碑、中=ユウゲショウ(夕化粧)、右=ナガミヒナゲシ(長実雛芥子)

(↑上の写真)左=カラスノエンドウ(鴉豌豆)、中=ホウチャクソウ(宝鐸草)、右=千畳敷の一面のカントウタンポポ(関東蒲公英)

(↑上の写真)左=ヤブジラミ(藪虱)、中=ヘビイチゴ(蛇苺)、オヘビイチゴ(雄蛇苺)

(↑上の写真)左=本丸跡に建つ民宿跡、中=マムシグサ(蝮草)、右=シオデ(アイヌ語

(↑上の写真)左=カマツカ(鎌柄)、ホオノキ(朴木)、右=サトザクラ(里桜)

(↑上の写真)左=コゴメウツギ(小米空木)、中と右=フジ(ノダフジ) 

 フジ(藤)はマメ科フジ属。別名=ノダフジ(野田藤)。『牧野富太郎全集2』によると「日本には、フジが2種あって、一つはノダフジ、一つはヤマフジで、この2つの品種の総称がフジである。この2種は日本の特産で支那には無い。従って漢名はない」と、いうことです。『APG牧野植物図鑑』によると「フジは本州、四国、九州の山野に生え、また、観賞用として庭園に植栽される落葉つる植物。ヤマフジ近畿地方以西、四国、九州の山野に生え、観賞用として庭園に植栽する落葉つる植物。」とあります。この説明によると関東地方にはヤマフジはなく、フジ(ノダフジ)のみ、あることになりますね。フジは、上から見て(先端から見て)関東地方のフジは時計回りの右巻きで近畿以西のヤマフジは反時計回りの左巻きだそうです。今回、滝山公園でみられたフジはそれの確認ができませんが、関東地方の山野に生えるフジですからヤマフジではないことになりますね。ただのフジでは不満足で、何となくヤマフジと言いたくなります。関東地方では別名のノダフジというのがいいようですが、どうでしょうか。

(↑上の写真)左=オトコヨウゾメ、中=ツリバナ(吊り花)、右=ヤマツツジ(山躑躅

(↑上の写真)左=キンラン(金蘭)、ササバギンラン(笹葉銀蘭)、右=チゴユリ(稚児百合)

(↑上の写真)左=キンポウゲ(金鳳花)、中=フデリンドウ(筆竜胆)、右=ヤエムグラ(八重葎)

(↑上の写真)左と中=クサノオウ(瘡の王・草の黄)、右=オオアマナ(大甘菜)=ハナニラのような葉のものです。