花曇りの中、井の頭公園を訪れました。ソメイヨシノは散り急いでいます。春休みということで、井の頭の池では若い人たちがスワンボートを漕いで愉しみ、陸ではシートを広げて楽しそうに語らっていました。その様子を包み込むように桜が花枝を伸ばしています。風もなく水ぬるむ陽気で花見を満喫することができました。ここ数日で花見も終わりを迎え、新緑の季節に移り替わることでしょう。今日の様子です。
【↓井の頭池周囲の桜の風景】
ソメイヨシノ(染井吉野)はバラ科サクラ属。『APG牧野植物図鑑スタンダード版Ⅰ北隆館(平成26年9月20日初版)』によると「ソメイヨシノはウバヒガンとオオシマザクラの雑種。花は春、葉の出る前に咲き、花柄、萼、花柱は有毛。和名は江戸末期、東京染井村(現在の駒込)の植木屋から広まって、桜の名所になぞって単に吉野と呼んでいたが、吉野の山桜と混同するので明治5年に染井吉野と名がついた」とあります。一方『ウィキペディア』によると「ソメイヨシノは母をエドヒガン、父を日本固有種のオオシマザクラの雑種とする自然交雑もしくは人為的な交配で生まれた日本産の栽培品種のサクラ。遺伝子研究の結果、1995年にソメイヨシノはエドヒガンとオオシマザクラの雑種が交雑してできた単一の樹を始源とする、栽培品種のクローンであることが明らかにされた」とあります。さて、図鑑の北隆館が間違うわけはないとは思います。しかし、ウィキペディアは文章が読み取りにくいですが、母をエドヒガンと明白に言い切っています。北隆館の方は母か、父か、はっきりしませんが、ウバヒガンと言い切っています。北隆館の方にはウバヒガンは出てきません。みなさんはこのことをどのように解釈しますか。
(↑上の写真)池の清掃、自然保護に努めた結果、繁殖し始めた鳥たち、左=カイツブリ、中=バン、右=カワウ
(↑上の写真)いずれもニリンソウ、左=アップ写真、中=群落、右=サンリンソウに思われそうなニリンソウ
(↑上の写真)左=ムラサキケマン、中=セリバヒエンソウ、右=オオジシバリ
(↑上の写真)いずれもカントウタンポポ、中=苞が反り返らずしっかりついている様子
(↑上の写真)左=タチツボスミレ、中=ツヤカタバミ、右=ヤハズエンドウ(カラスノエンドウ)
(↑上の写真)いずれもアオキ、左と中=雌花、右=雄花