朝夕の冷え込みは今季一番のようでしたが、空気は澄んで肌にピリッとし、底の抜けた様な青空が広がっていました。紅葉前線もいよいよ里まで下りてきました。東京多摩丘陵の紅葉も一番の見ごろを迎えています。滝山公園は本年滝山城築城500年を迎えていました。今日の様子です。
(↑上の写真)左=滝山城本丸跡記念碑、中=カントウヨメナ(残花)、右=ヤブムラサキ(実)
ヤブムラサキ(藪紫)はシソ科ムラサキシキブ属。「APG牧野植物図鑑Ⅱ」によると岩手県以南の本州と四国、九州及び朝鮮半島に分布し、山地に生える1~2mの落葉低木。ムラサキシキブとヤブムラサキの葉に触れてみると、一目瞭然。ヤブムラサキは名前に似ずビロードのような肌触りでふわふわした肌に優しい感じです。また、ヤブムラサキの実は葉の上に出ず、葉の陰に隠れるようについています。数の少ない樹種なので、近隣の公園でも見つからないことが多く、見つけられたら御の字でしょう。
(↓下の写真)見事な紅葉・黄葉のショット
(↓下の写真)澄み切った青空のショット
(↓下の写真)各種シダ
(↑上の写真)左=ベニシダ、中=ハリガネワラビ、右=ヤマイタチシダ
ハリガネワラビ(針金蕨)はヒメシダ科ヒメシダ属。北海道南部以南の山地林下に多い夏緑性のシダという。夏に生え、冬には枯れてしまう夏緑性のシダですので、上の写真でも緑が褪せて、黄色くなっています。2回羽状で切れ込みと一番下の羽片がハの字形をしていて全体の草姿に特徴があるので、見分け易いです。葉柄が長くてかたいので針金のようだからハリガネワラビと名づけられたと言います。どうでしょうか。
(↑上の写真)左=ヤブソテツ、中=リョウメンシダ、右=オクマワラビ