野楽力研究所

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東京都薬用植物園・・・令和2年12月24日

 26日から冬休みになる薬用植物園はひっそりしており、世話係の人が後始末をしていました。花壇は来春の準備をされておりました。今回目指したのは岩石園のシダたちです。スノードロップが雪の飴玉を掲げていました。今日の様子です。

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(↑上の写真)左=園内雑木林の冬枯れの風景、中=サルトリイバラの実、右=スノードロップ

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(↑上の写真)左=イノモトソウ、中=カタヒバ、右=フモトシダ

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(↑上の写真)左=ベニシダ、中と右=シシオクマワラビ

 シシオクマワラビ(獅子雄熊蕨)はオシダ科オシダ属。中部地方山地の樹林下に生える地域限定の常緑性シダだそうです。オクマワラビの変種で羽片の先が変形しています。異形葉とかシシ葉とか言われています。珍しいシダで、東京で見られるのは幸せです。手元の図鑑には多分載っていないと思います。

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(↑上の写真)左=リョウメンシダ、中=ヤブソテツ、右=ヤマイタチシダ

 ヤマイタチシダ(山鼬羊歯)はオシダ科オシダ属。本州以西の半日陰の林縁などに生える常緑の多年草。葉は厚手革質、暗緑色で艶があります。一番下の羽片の一番葉軸(中軸)に近い小羽片(第一小羽片)がほかの小羽片よりも大きいので、それがこのシダを同定する一番の決め手です。上の写真で確認できます。この大きい小羽片が1枚でなく、2枚のものはオオイタチシダです。