野楽力研究所

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武蔵国分寺万葉植物園・・・令和2年3月9日

 武蔵国分寺には参拝の人がちらほら散見されましたが、万葉植物園まで興味を示す人は皆無のようでした。今日は、アズマイチゲと季節が早く来たかと思うようなムサシアブミの花を見ることが出来ました。

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(↑上の写真)左=武蔵国分寺、中=アズマイチゲ、右=タチツボスミレ

 アズマイチゲ(東一華)はキンポウゲ科イチリンソウ属。茎に一輪咲く可愛らしい春を告げる花……この花が、初めて発見されたのが東日本だったので東一華と呼ばれたそうです。その後西日本でも、樺太、朝鮮などにも分布することがわかったということです。似た花はいろいろありますが、アズマイチゲの花は白色で、3出複葉の葉が3枚輪生しています。この花の花びらは蕚(がく)が変化したもので、花びらは退化して無くなってしまったそうです。これを育ててみると葉ばかり増えてなかなか花をつけてくれませんが、種から花が咲くには数年かかるとのことです。カタクリと同じでしょうか。(インターネット:「BOTANICA」参照)

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(↑上の写真)左=ミツマタ、中=ネコヤナギ、右=ヤマアイ

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(↑上の写真)左=ショウジョウバカマ、中=ムサシアブミ、右=ムサシアブミの花

 ショジョウバカマ(猩々袴)はユリ科。湿気の多い所を好みますね。牧野植物図鑑によると「紅紫の花を猩々の赫い顔にたとえ、下に敷き詰めた葉を袴に見立てたのかもしれない。」という。