国分寺駅下車北口から北西へ徒歩10分。今日は春秋に一回の公開日でした。野川の源流である大池がこの日立中研の中にあり、大池の周囲の庭園が公開されました。
返仁橋を渡って庭園へ 橋から見る手つかずの国分寺崖線
大池 大池に入る崖線湧水の一つ
野川は、ここ国分寺市に在る日立中央研究所大池を源とし、世田谷区玉川1丁目付近で多摩川に合流する全長20Kmの一級河川。国分寺崖線(ハケ)の各所より湧き出る湧水を集めて流れる地元では大川と呼ばれていた川です。西から東に流れ、北は国分寺崖線、南は自然堤防を作り、その南に田圃が広がっていました。その先、南、多摩川の段丘上に、奈良時代、現在の府中・大国魂神社が在る所に武蔵国の国府が置かれました。その鎮守として国分寺崖線を背に七重塔もあったという武蔵国分寺が、現在の国分寺址に聖武天皇によって建立されました。
ジュウガツザクラ(十月桜) シロダモ(花)
花も実もあるシロダモの実 サザンカ
ジュウガツザクラ(十月桜)はバラ科。エドヒガンの仲間のコヒガンの園芸品種ということです。花が4月頃と10月頃の年2回開花します。花弁は十数枚。萼筒は赤色でつぼ型。春のほうが花は大きいといいます。フユザクラとは別種。紅葉する樹木と共に植えられることがあるということで、ここではそのような配置になっていて、紅葉と桜が同時に見られるというわけです。
マンリョウ モチノキ
ちょっと貧弱なキチジョウソウ(実) オオハナワラビ
オオハナワラビ(大花蕨)は、シダ植物。林下に生え、冬緑性なので冬に栄養葉の1枚の葉と1本の胞子葉をつけます。この形は特徴的なので、林下や林縁によく見つかります。葉縁にはフユノハナワラビと異なり、細鋸歯があります。胞子葉は花茎のように伸び、胞子は秋から冬に黄熟します。