間もなく梅雨入りと聞くとアジサイを思い浮かべます。東京多摩地区のあじさい寺の一つを訪ねました。京王線高幡不動駅下車南口からすぐ右手(西)が参道で徒歩2分です。アジサイが咲き始め、これから見頃を迎えます。今日、見られたアジサイを写しました。
アジサイ(紫陽花)はアジサイ科アジサイ属。シーボルトが「ヒドランゲヤ・オタクサ」という学名で、日本に自生するガクアジサイ(山アジサイ)をヨーロッパに紹介し、それをヨーロッパ人が品種改良し、現在の各品種がつくられたということです。学名の中の「オタクサ」はシーボルトが日本人妻「お滝さん」を偲んで名付けたといわれます。
東京都薬用植物園のアジサイの案内板によると「平成20年6月飲食店で料理の飾りに出されたアジサイの葉を食べたことによる中毒事例が発生。厚生労働省は、飲食店及び消費者に対して、アジサイを食品と共に提供および喫食しないよう注意喚起し、販売者に対し、食品または料理の飾り用に販売しないように通知を出した」そうです。この時期のアジサイの葉は、瑞瑞しく、刺身などをこの大きな葉の上に盛り合わせると如何にも野趣がありそうですが、毒を盛られたのと同じかも知れません。
アジサイは土の成分によって色が変わるといわれます。すべてに当てはまるわけではないようですが、アジサイの花の色は、土壌が酸性だと青色が強くなり、アルカリ性だと赤色が強くなると聞きます。日本の土壌は、多くは火山灰ですが、その場合、土が酸性なので、日本ではアジサイは青色のものが多いということのようです。
当研究所では、花言葉を野楽花言葉として作っています。アジサイの花言葉は「一家団欒」「集いの喜び」です。丸く膨らんだアジサイの花は、如何にも、大勢が仲良く集っているように見えますね。特に、ガクアジサイの野楽花言葉は「あなたに守られてわたしは花開く」です。
(↑上の写真)左=山あじさい鑑賞路入り口、中=弁天池、右=土方歳三像と五重塔