台風一過の薄日の射す穏やかな日和でした。ムラサキシキブの実が紫に、ガマズミ、サネカズラの実は赤く色づいてました。
(上の写真)左=入口、中=ムラサキシキブの実、右=シロシキブの実
(上の写真)左=ガマズミ、中=ノササゲ、右=サネカズラ
ガマズミ(莢蒾)はスイカズラ科➝APG新分類ではレンプクソウ科。この甘酸っぱい味の実は食べられるので、山では鳥や猿の食料になっていますが、インターネット「あきた森づくり活動」には、マタギにとっては、獲物を追い掛けて山を歩き、疲れた時、この実を食べて疲労回復したというので「神様が与えてくれたありがたい実」ということで「神っ実」と言われたそうです。それがカミツミ➝カミズミ➝ガマズミに転訛したという説が出ています。深津正著「植物和名の語源」には、「この実があまり熟さないうちに、焼酎に漬けてつくる果実酒は、赤インキのように澄んだ美しい色合いといい、強い酸味の中に多少渋みの加わった舌触りといい、なかなか野趣に富み、果実酒愛好家の間に人気がある」ということです。漬けて見たくなりますね。
(上の写真)左=シュウメイギク、中=サクラタデ、右=ツリフネソウ
(上の写真)左=オケラ、中=カシワバハグマ、右=ミゾソバ
ミゾソバ(溝蕎麦)は、タデ科。ソバとミゾソバとは、同じような花の感じなのでどこが違うのと聞きたくなりますね。葉で区別すれば絶対です。ミゾソバは、その葉の形から、別名ウシノヒタイといわれています。上の写真を拡大して見ると分かりますが、葉の形が牛の顔に似ています。牛の顔のように耳がついています。ソバの葉はどう見ても牛の顔には見えません。花の色はピンクがかっているものが多いですが、写真のように白色のものもあり、一目花だけではソバのように見えてしまいます。
(上の写真)左=ユウガギク、中=ヤクシソウ、右=ヤマハッカ
(上の写真)左=園内風景、中=オオハナワラビ、右=スズメウリ
(上の写真)左=ナギナタコウジュ、中=ナルコユリ、右=ノダケ