野楽力研究所

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平成31年4月4日・・・多摩森林科学園

 多摩森林科学園の8haの広さを誇る桜保存林には、日本全国の主要な栽培品種や名木、天然記念物などの接ぎ木クローンなど約1400本の桜がえられているそうです。今日は、その種類の違う桜木の1割程度しか咲いていませんでした。ほとんどの桜は堅い蕾のままでした。これから4月下旬にかけて見ごろになると思います。愉しみです。

(下の写真)桜の様子・・・咲いている桜を写しました。

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(下の写真)左=タカオスミレ。中=ナガバノスミレサイシン。右=エイザンスミレ。タカオスミレ(高尾菫:スミレ科)は、昭和3年高尾山で発見されたとされますが、現在はヒカゲスミレの一品種とされるようです。葉の裏が赤褐色に色づいているというのは誤認で、表が赤褐色に色づいているのもあるということです。(菱山忠三郎著「高尾山 花と木の図鑑」を参考にしました)。下の左の写真のように色より葉脈に特徴がありますね。葉の色づきについては観察する時期によって違うようにも思います。

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(下の写真)左・中=ヒメウズ。右=センボンヤリ。ヒメウズ(姫烏頭:キンポウゲ科)は、多年生の小さな草。この花の時季でも注意して足元を見ないと見落としてしまいます。草丈10㎝程度で、茎にはトリカブトの葉に似た3出複葉の葉が出ます。トリカブトの漢名が烏頭(ウズ)なので、トリカブトに似た葉ですが、小さいので姫のトリカブトという意味で姫烏頭と名づけられたようです。(牧野植物図鑑参考)

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(下の写真)左=アミガサユリ(バイモ)。中=キクザキイチゲ。右=カタクリ

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(下の写真)左=ミヤマカタバミ。中=キランソウ。右=ヤブレガサ

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(下の写真)左=ニリンソウ。中=ヤマルリソウ。右=ヒロハアマナ。

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(下の写真)左=モミジイチゴ。中=ニガイチゴ。右=クサイチゴ。

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(下の写真)左=モクレイシ。中=ミヤマウグイスカグラ。右=ハナノキ。ハナノキ(花の木:カエデ科→新分類ではムクロジ科)は、日本固有種で長野、愛知、岐阜県に分布しているそうです。山地の川岸など湿ったところを好むということでここ森林科学園でも入口の橋際に生えています。雌雄別株。雄花は起ち上がり、雌花は垂れるようですので、この写真は雄花でしょう。ウリカエデのような葉だそうですので、再訪した時には確認したいです。

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(下の写真)左=キブシ。中=ミヤマシキミ。右=高尾の山桜

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