新年の植物観察を東京都植物多様性センターから始めました。モクレイシの実が見られたのは良かったです。ツワブキ、サザンカが歓迎してくれました。今日の自然の様子です。
(↑上の写真)左=西門入口、中=ツワブキ(石蕗)、右=サザンカ(山茶花)
(↑上の写真)左=マンリョウ(万両)、中=センターの受付・展示室、右=冬枯れの園内風景
(↑上の写真)左=モクレイシ(木茘枝)の蕾、中=モクレイシの実(種子)、右=オオイタビ(大崖石榴)、つる植物まだ幼木。
モクレイシ(木茘枝)はニシキギ科モクレイシ属。『APG牧野植物図鑑』によれば「関東地方南部および伊豆諸島、九州、琉球列島の海岸付近の林内に生える常緑低木。。雌雄異株。花は早春、葉腋に7~12mmの柄をつけ集散状に数個つける。蒴果は長さ1,5~2cm、熟せば革質の果皮が2つに裂け、赤い種子が1個現れる。和名は木茘枝(もくれいし)であろう」とあります。上掲写真左=雄木の蕾で早春に咲く準備をしています。中=雌木の赤く熟した実(種子)。日本の在来種ですが、目にすることは稀ということです。早春の雄花、雌花を見たいですね。『牧野新日本植物図鑑』に「牧野晩成氏(1967)によれば果実が割れて赤い種子が見えるのをツルレイシの果実に見立てて、それが木質であることからついたという。おそらく当たっていよう」とあります。