野楽力研究所

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高幡不動尊境内・・・令和5年6月6日

 高幡不動尊では6月1日から30日まで「あじさいまつり」をしています。訪れた6日は、アジサイはまだ咲き始めで、もう暫くしてからが見頃と思います。この季節の花としてホタルブクロとヤマハギを見つけました。テイカカズラの花は終わりで最後の2輪を写せました。観光客はまだまばらでした。一番高いところは高幡城の本丸跡です。そこは何もありませんが日野市内が一望でき、眺望は素晴らしいです。途中登ってこられた方から「(高幡山)山頂(本丸跡)はまだですか」と尋ねられました。直登されたようで、それは大変です。「もうちょっと登れば頂上ですよ」と案内しました。

(↑上の写真)左=山門・五重塔、中=参詣路と五重塔、右=土方歳三

(↑上の写真)左=ホタルブクロ、中=ヤマハギ、右=テイカカズラ 

 ホタルブクロ(蛍袋)はキキョウ科ホタルブクロ属。APG牧野植物図鑑によると「東アジアの温帯に分布し、北海道から九州の山野に生える多年草。地下に匍匐枝を出して繁殖する」とあります。ウィキペディアによると「「火垂る袋」で提灯の意味から、チョウチンバナの別名もある。根生葉は花期には枯れる。暑さには弱い一方、日陰でもよく育つ。花色には赤紫のものと白とがあり、関東では赤紫が、関西では白が多い」とあります。皆さんのところではどうでしょうか。蛍を入れて観賞したので蛍袋という説が一般的です。実際に蛍を入れて観賞したり、歩いたりすることもあったようです。「火垂る袋」(提灯)のようだという説もあります。「火垂る」が「蛍」になったのではないかとも思いますが?どうですか。

(↑上の写真)左=弘法大師像、中=六地蔵、右=勝五郎の生まれ変わりの藤蔵の墓(小宮家)

(↑上の写真)左=園路、中=八十八か所巡りのお地蔵さんとあじさい、右=本丸跡からの眺望

(↑上の写真)左=ヤマアジサイ園路入口、中と右=自生のヤマアジサイ

 アジサイ(紫陽花)はアジサイアジサイ属。APG牧野植物図鑑によると「観賞用として広く栽植される落葉低木。ガクアジサイヤマアジサイ)を母種とした園芸種で茎や葉は同じ。花は全部が装飾花の萼片で、花弁、雄しべ、雌しべは退化して結実しない。花の色は、青、紅紫、白などで、咲くにつれて色が変化する。和名のアジはアツで集まること、サは真、イは藍の略されたもので青い花が群れて咲くからだという」とあります。ヤマアジサイは、本州、四国、九州、及び朝鮮半島南部に分布するほぼ日本固有種と考えられ、萼片は装飾花。これを改良し花の全部が萼片に変化させたものが、いわゆるアジサイアジサイは漢字では紫陽花と書くので中国のものと考えてしまいますが、日本固有種です。花は酸性土壌では青色となり、アルカリ土壌では赤色となるといわれますが、発色が濃く出るという程のことで花の色が全部変わるわけではないようです。ここ高幡不動尊境内には同じ土壌なのに両方の花が見られるのは、そういうわけでしょう。

(↑上の写真)いずれも白色のアジサイ

(↑上の写真)いずれもピンク色のアジサイ

(↑上の写真)いずれも青色のアジサイ

(↑上の写真)いずれも青色ガクアジサイ

(↑上の写真)左と中=白色アジサイ、右=アジサイの咲く園路

(↑上の写真)いずれもピンクのガクアジサイ、右=甘茶

 アジサイ花言葉は、Web:「日本の花言葉一覧」によると「「移り気」「冷淡」「辛抱強さ」「冷酷」「無情」「高慢」≪白≫「寛容」」と、書かれています。誰が決めているのか発信元の団体がはっきりしません。それなのにいろいろなところで「今日の誕生日の花は○○で花言葉は○○」などと紹介されています。大抵は西洋的な発想の花言葉になっています。野楽力研究所としては日本人に合った花言葉を作成したいと思います。ついては、アジサイの野楽力研究所の花言葉は「一家団欒」「集いの喜び」「幸せ家族」などです。丸く膨らんだアジサイの花は、如何にも、大勢が仲良く集っているように見えますね。また、ガクアジサイは「あなたに護られてわたしは花開く」「チアガールに囲まれてわたしは奮い立つ」です。どうですか。皆さんも花ことばを考えて、お便りに副える言葉に使ってみてはどうでしょうか。