野楽力研究所

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多摩地区街中自然観察・・・令和5年3月21日・22日

 西国分寺駅付近府中街道沿いにシロバナタンポポが咲いていました。ここで見るのは初めてでした。東京の他の地域でも見られているのでしょうか。花がオオイヌノフグリに似ているカラフトヒヨクソウが人家の花壇に見られました。ボケが最盛期を迎えました。今日の様子です。

(↑上の写真)いずれもシロバナタンポポ

 シロバナタンポポ(白花蒲公英)はキク科タンポポ属。ウィキペディアによると「日本在来種であり、本州関東以西、四国、九州に分布し、西の方ほど多い。2月~ 5月にかけて白い花をつける。頭花(花に見える部分全体)のサイズは直径3.5 - 4.5cmほどになる。白く見える部分は舌状花(頭花を作る1つ1つの小さな花)の花冠(「花びら」に見える部分)で、中央の花柱部は黄色である。舌状花は1つの頭花におよそ100個ほどで、他種と比べて比較的少ない。ゆえに結実する種子も比較的少ないが、他の日本在来種の主なタンポポとは違い、5倍体で単為生殖が可能である。カンサイタンポポケイリンシロタンポポが交雑して出来た種である事が確認されている。他のタンポポより舌状花が少なく白色なので区別は容易である」ということです。国分寺市で見たのは初めてですが、今後広がる可能性があります。日本在来種ということですので見守りたいです。セイヨウタンポポと違い、苞葉の外片が外に反り返っていないですね。

(↑上の写真)左と中=カラフトヒヨクソウ、右=郊外の風景

 カラフトヒヨクソウ樺太比翼草)はオオバコ科クワガタソウ属。日本帰化植物写真図鑑によると「ユーラシア大陸原産で、北アメリカやオーストラリアなどに帰化している多年草草本」ということです。各種Webによると、日本では1976年に三重県四日市港で見いだされ、北海道にも帰化しているとのこと。ヒヨクソウ(比翼草)のいわれをはっきり書いたものはありませんが、「細長い花序が対になって出るから」というのが当てはまるかも知れません。しかし、いつもというわけではないようなので、対になって出た時にはそうだ、ということでしょう。今回見たのがはじめてで東京にもやがて拡がるかな?と想像されます。花はオオイヌノフグリに似ていて、一回り大きいという感じです。

(↑上の写真)いずれもボケで左=ヒボケ、中=シロボケ、右=サラサボケ 

(↑上の写真)左=ツルニチニチソウ、中=斑入りのツルニチニチソウ、右=レンギョウ

(↑上の写真)いずれもアセビ、左=花柄が白いもの、中=花柄が赤いもの、右=赤い新芽

(上の写真)左=ベニカナメモチ、中=オウバイ、右=ヒューガミズキ

(↑上の写真)左と中=ノボロギク、右=オニタビラコ

(↑上の写真)左=タネツケバナ、中=スズランズイセン、右=ヤハズエンドウ