野楽力研究所

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八千穂高原花木園・・・令和4年8月5日

 八千穂高原自然園に隣接する花木園を訪れました。ここは園全体を以前からフェンスで囲っていますのでシカの食害を免れた多くの山野草があちこちで花を咲かせています。今日の様子です。<写真をクリックすると拡大されます>

(↑上の写真)左=花木園入口、中=シモツケソウ、右=シモツケ

(↑上の写真)左=ヤマハギ、中=ワレモコウ、右=ギボウシ

(↑上の写真)左=ツリガネニンジン、中と右=マルバダケブキの草姿と花

(↑上の写真)左=アカバナイチヤクソウ、中=ノコギリソウ、右=ヤマオダマキ

(↑上の写真)左=オカトラノオ、中=クガイソウ、右=ヤマルリトラノオ

(↑上の写真)左=オミナエシ、中と右=マツムシソウの草姿と花

 マツムシソウ松虫草)はスイカズラマツムシソウ属。「APG牧野植物図鑑スタンダード版Ⅱ」によると、「北海道南西部から九州の日当りのよい山地の草原に生える多年草」という。マツムシソウの名前の由来については諸説あります。丸山尚敏解説「山渓カラー 山の花Ⅰ」によると「これはマツムシ、俗名チンチロリンという秋なき虫がよく棲んでいて、毎年秋の季節になると鳴いているような場所に生え、しかも鳴き始めるころから花を開くので、遂にこんな名がついてしまったのである」と解説しています。中村浩著「植物名の由来」には「私はこのマツムシソウを昆虫のマツムシ(松虫)と関連づけることにかねて疑問を持っていたので、その名の由来について独自の考察を行うことにした。仏具にある伏鉦(ふせがね)俗称松虫鉦(または単に松虫)の名は、叩いて出る音が松虫の鳴き声に似ていることに由来している。また、松虫鉦の形はマツムシソウの花が咲き終わった後の坊主頭のような果実の形にそっくりなので、植物のマツムシソウという名は、その果実の形が松虫鉦の形に似ていることに由来している。(原文翻案)」という。両先生の考察は全く違いますが、野楽力研究所としては中村浩説をとりたいですが、皆さまはどうですか。

(↑上の写真)左=カラマツソウ、中=ノハラアザミ、右=ママコナ

(↑上の写真)左=ヒヨドリバナ、中=ヨツバヒヨドリ、右=チダケサシ

(↑上の写真)左=ハクサンフウロ、中=キキョウ、右=ヤナギラン

(↑上の写真)左=シシウド、中=コオニユリ、右=花木園案内図