野楽力研究所

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飯盛山・・・令和4年7月13日

 野辺山高原平沢峠から登る飯盛山(1643m)に登ってきました。隣の見晴台だったところには大盛山という標識が立てられていました。大森山ではなく大盛山であるところが楽しいです。以前地元の方が言っておられました。飯盛山の飯は大盛に盛れよ、ということらしいです。いろいろな花が咲きはじめました。今日の様子です。

(↑上の写真)左=飯盛山登山の案内板、中=登り始めの登山道、右=カワラマツバ

(↑上の写真)左と中=ノリウツギ、右=ヤマアジサイ

(↑上の写真)左と中=シモツケ、右=シモツケソウ

(↑上の写真)左=ヤマオダマキ、中=チダケサシ、右=イブキトラノオ

(↑上の写真)左=カラマツソウ、中=ヒヨドリバナ、右=ウツボグサ

(↑上の写真)左=登山道から見下ろす野辺山高原、中=ノハナショウブ、右=ニッコウキスゲ

(↑上の写真)左=ニガナ、中=シロバナニガナ、右=ジシバリ

(↑上の写真)左=ヤマハハコ、中と右=ウスユキソウ

(↑上の写真)左=飯盛山、中=大盛山頂上、右=大盛山斜面のニッコウキスゲ

(↑上の写真)左=ノアザミ、中=グンナイフウロ、右=タカネナデシコ

 タカネナデシコ(高嶺撫子)はナデシコナデシコ属。「APG牧野植物図鑑スタンダード版」によると中部地方以北、北海道の高山帯の日当りのよい草地または岩石地に生える多年草ナデシコが高地で変種したということのようです。ナデシコの名前の由来は、「花の姿があまりにもかわいらしく、手で優しく子供を撫(な)でるように撫でたくなる」ことから「撫子」と名づけられたようです。タカネナデシコの花弁の先が糸のように細かく分かれているのが愛らしいくタカネナデシコの特徴となっていますね。

(↑上の写真)左=ノコギリソウ、中=ミヤマシシウド、右=大盛山からの風景(イブキトラノオシモツケニッコウキスゲの群落)

(↑上の写真)左=ヒメウツギ、中と右=コバノイチヤクソウ

 コバノイチヤクソウ(小葉一薬草)はツツジ科イチヤクソウ属。「APG牧野植物図鑑スタンダード版」によると「千島列島から北海道、本州の針葉樹林の林床に生える多年草」。イチヤクソウの小形化したものと思えばいいかも知れません。Web「日本薬学会HP」から引用・翻案しますと「イチヤクソウ(一薬草)は1つの薬草で諸病に効くことから「一薬草」の字が当てられたとする説があるが、定かではない。生薬としては血圧の降圧や抗菌などの作用があるとされている。イチヤクソウの根は、根毛が発達せず、内生菌根と共生することで栄養を得る菌根植物。この種子が芽を出すと根菌と呼ばれる菌類が根毛にまつわりつき、これに養われて育つ。従って、同科植物の移植栽培は難しいとされている」ということです。