野楽力研究所

近くの自然で野楽力を高めましょう

都立浅間山公園・・・令和4年5月6日

 府中市にある都立浅間山(せんげんやま)公園は、5月連休中のキスゲフェスティバルを今年は再開し、7日(土)、8日(日)まで行われます。浅間山のみに自生するムサシノキスゲは見頃です。キンラン、ササバギンランは盛りを過ぎたところです。キンランはすごく増えていますが、ギンランは個体数が激減しています。ササバギンラン、ムサシノキスゲはほどほどの個体数を維持という感じです。今日の様子です。

(↑上の写真)左=キスゲ橋、中=鎮守・浅間神社、右=人見四郎墓跡

 多磨霊園とその西の浅間山を結ぶ橋がキスゲ橋です。橋から浅間山に入ると標高70mの浅間神社を祀る堂山です。富士山の浅間神社末社ですが、木花開耶姫命が祀られています。近くに人見街道がありますが、この辺りに勢力を持っていた人見氏に因んで名づけられたものです。その人見氏の墓跡と言われるところにこの石碑が建てられました。  (写真をクリックすると拡大されます。)

(↑上の写真)どれもムサシノキスゲ、右=群落

(↑上の写真)どれもムサシノキスゲ

(↑上の写真)どれもキンラン、右=群落

(↑上の写真)左と中=ギンラン、右=園路風景

(↑上の写真)どれもササバギンラン

(↑上の写真)どれもホウチャクソウ

(↑上の写真)左=ニガナ、中=ヤブジラミ、右=オオジシバリ

 ニガナ(苦菜)はキク科ニガナ属。APG牧野植物図鑑スタンダード版によると日本の各地、朝鮮半島、中国中部、サハリン、沿海州に分布し、丘陵地や山地にごく普通に生える多年草という。根生葉は荒い鋸歯を持ち、しばしば羽状に裂け、茎葉(茎につく葉)は広く茎を抱くものから基部が細まってわずかに茎を抱くものまで変異が多いという。花は晩春から夏に咲き、頭花は1,5cmぐらい、花弁(花びら)は5・6枚で、ふつう5個の小花からなるという。花弁の数が少ないので(写真右端のオオジシバリと比較して)群生していてもすっきりした感じです。時々変種の白い花のシロバナニナガが見られることがあるかも知れません。葉や茎に苦みのある白い乳液を含むのでニガナ(苦菜)と呼ばれています。

(↑上の写真)左=ウグイスカグラの実、中=コウゾの実、右=ノイバラ

(↑上の写真)どれもエゴノキ 

 エゴノキ(和名の漢字は無し、野茉莉」を当てる人がいますが、これは中国語)は、エゴノキエゴノキ属。4月28日に掲載のハクウンボク白雲木)はエゴノキ科でした。このエゴノキは科名の代表になっています。現在、花は満開です。この花の様子を「森のシャンデリア」と表現した人がいました。森の中で舞踏会が開かれているような感じですね。エゴノキに当たる日本語の漢字がないということです。この実の果皮には発泡性物質サポニンが含まれているので、この実を口にすると口の中が大変なことになります。この感じをえぐい(蘞い・醶い)というそうです。筆者はそれを知らずに口中で噛んで見ましたが、数日、いくらうがいをしても口中に痺れが残り、困りました。この「えぐい木」という表現がいつの間にか「エゴノキ」になったということなので、名前としての漢字が無いということになったようです。白く緻密な材をロクロ細工に用いたことから別名「轆轤木(ろくろぎ)」というそうですが、これを標準和名にしたいですね。

(↑上の写真)左=ガマズミの蕾、中=イボタノキの蕾、右=おみたらし水神社