野楽力研究所

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オオムラサキセンター農村公園・・・令和4年4月14日

 田園風景の広がる農村公園を訪ねてみました。ここではトウダイグサとズミの花が見られるのが楽しみです。今日の様子です。

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(↑上の写真)左=オオムラサキセンター、中=田園風景、右=トキワイカリソウ

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(↑上の写真)左=カントウタンポポ、中=スイバ、右=トウダイグサ

 トウダイグサ(燈台草)はトウダイクサ科トウダイグサ属。APG牧野植物図鑑スタンダード版によると「本州から沖縄まで、および北アフリカ、ヨーロッパ、アジアの暖帯に分布し、道端や河原などに生える越年草」という。深津正著『植物和名の語源』によると「昔、油を満たした灯明皿を灯明台架の上に載せたものが、灯台と言われた。(ロウソクを立てたものは燭台)この灯明台架の高いものは、タカトウダイ(高灯台)といわれ、1m近くもあった。この灯台の光が火皿に遮られて、その直下には届かないのことから「灯台下暗し」という言葉が言われるようになった。トウダイグサ科の茎を切ると乳白色の液がにじみ出る。これは有毒成分のサポニンを含んでいる。タカトウダイの根茎を乾かしたものを「大戟(たいげき)」といい、漢方の利尿剤となるという」(一部翻案)とあります。分かりやすい説明です。

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(↑上の写真)左=カキドオシ、中=ヒトリシズカ、右=ムラサキケマン

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(↑上の写真)左=タチツボスミレ、中=ナガバノスミレサイシン、右=ミツバツチグリ

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(↑上の写真)左=ニガイチゴ、中=ズミ、右=御衣黄(ぎょいこう)

 ズミ(酸実、桷)はバラ科リンゴ属。APG牧野植物図鑑によると「山地、特に湿地に生える小高木。小枝は硬く、しばしば棘に変化する。若枝や葉には軟毛がある。若い木の葉は、3~5の切れ込みがある。花は春から初夏、径2~3㎝、萼片は反り返り、内面に綿毛がある」という。「ウィキペディア」によると「リンゴに近縁な野生種で、和名は、樹皮を煮出して黄色の染料を取ることから染み(そみ)というのが、語源と言われている。別説には、実が酸っぱいことから酢実、とよばれ、語源になったともいわれる」ということです。ズミというと遠い故郷の山々を思い出しますが、花や実が、カイドウ、リンゴ(いずれもバラ科リンゴ属)、ナシ(バラ科ナシ属)に似ることから、ヒメカイドウ、コリンゴ、コナシなどとも呼称されるようで、こういう呼称を聞くと急に身近に感じられますね。

 御衣黄(ぎょいこう)はバラ科サクラ属の萌黄色の花びらが特徴の八重咲き、従ってサトザクラ系のサクラ。「ウィキペディア」などによるとオオシマザクラを母種として江戸時代に作出された品種。名前の由来は貴族が着ていた衣服の萌黄色に近いためという。そう思ってみると確かに気品?のある色合いですね。難しくは「花弁に黄色のカロテノイドと緑色のクロロフィルを含む葉緑体をもつ性質は鬱金(ウコン)などと同じであるが、鬱金は緑色のクロロフィルが少量のため黄緑(淡黄色)に見え、御衣黄クロロフィルが多量のためより濃い緑色に見えると考えられている」そうです。