一年で一番寒い時期を過ごしていますね。3日は節分、4日は立春で、春の訪れは間もなくです。ということで、毎年節分前に本園のセツブンソウ(節分草)を見に来ています。今日の様子です。セツブンソウは「こもれびの里」の裏山にソシンロウバイ(素心蝋梅)とともに咲いています。
(↑上の写真)左=こもれびの里、中と右=セツブンソウ
(↑上の写真)どれもセツブンソウ
セツブンソウ(節分草)はキンポウゲ科セツブンソウ属。(APG牧野植物図鑑スタンダード版によると)「関東地方以西で山裾の半日陰などに生える多年草。塊茎が1個地中にあり、上部から茎葉が伸び、下部から根を伸ばす」とあります。早春に開花し、初夏には姿をすっかり消すことから「スプリングエフェメラル」または「エフェメラルプラント」と呼ばれるそうです。エフェメラルとはエフェメラ(カゲロウ)のように短命な、一日だけの命、儚いという形容詞で、スプリングエフェメラルとは「春の儚いもの」「春の短い命」「春の妖精」と訳されます。5枚の花弁(花びら)のように見えるものは萼片(がくへん)の変化したもので花弁ではないとのこと。(本来の花弁は密腺に変化してしまっています。)この萼片は6~7枚のときもあります。花茎につく萼片の下の5枚の葉のように見えるもの(茎葉)は総包で、花弁状になった萼片の代わりに花の保護器官(萼片の本来の役割)の役目をしています。
(↑上の写真)6枚ともソシンロウバイ
(↑上の写真)どれも八重寒梅(やえかんばい)
(↑上の写真)どれも八重野梅(やえやばい)
(↑上の写真)どれも鴛鴦(えんおう)