年が明けて初めて自然観察に出かけました。ロウバイが咲いています。4・5年前までは品種名が各木に掲出されていましたが、3年ほど前からどの公園もロウバイの品種名を示さなくなりました。交雑種が増えて、区別が微妙になったからのようです。ここ府中郷土の森公園の説明板(写真参照)によるとマンゲツロウバイ(満月蝋梅)とソシンロウバイ(素心蝋梅)の2種類とありますが、原種(本来のロウバイといわれるもの)のロウバイもるように思います。以前はその区別がされていました。(写真をクリックすると拡大されます)
(↓下の写真)左=博物館を遠くに見た様子。中=ロウバイ園、右=掲出されていた解説
(↓下の写真)(本来の)ロウバイ
本来のロウバイ(蝋梅)と言われるもので開花が早く、素心蝋梅が咲き始めるころには、萎んでしまいます。花弁の形が先の尖ったヘラ形です。素心蝋梅や満月蝋梅の花弁の先は尖らずスプーン形で丸いです。花の芯の内側は紫がかっています。
(↓下の写真)マンゲツロウバイ(満月蝋梅)
マンゲツロウバイ(満月蝋梅)は花の芯が紫がかっているのはロウバイと同じですが、花弁の形がへら形でなく、スプーン形です。そこが区別点です。
(↓下の写真)ソシンロウバイ(素心蝋梅)
ソシンロウバイは、花の芯の内側がロウバイやマンゲツロウバイのように紫がかっておらず、全体が同じ黄色です。花弁の先端の形はマンゲツロウバイと同じようにスプーン形です。
以上、3種類のロウバイの区別点が判るとほぼ同定できます。なお、交雑種が増えていますが、この区別点を押さえておくと、どれとどれの交雑種かほぼ判定できます。