東京に接し、多摩川を渡った川崎市にある里山の雰囲気の残る森と谷戸の公園です。梅雨の合間にちょっと寄ってみました。アジサイ、オカトラノオはもちろん立派に咲いていますが、オオハンゲ、ノカンゾウ、ヤブカンゾウも咲いています。キツリフネは咲きはじめです。今日の様子です。
(↑上の写真)左=園内風景、中=ノカンゾウ、右=ヤブカンゾウ
(↑上の写真)左=ナガバミズアオイ、中=ミズカンナ、右=ハナショウブ
ナガバミズアオイ(長葉水葵)は、ミズアオイ科ポンテデリア属の栽培種。Web:EVERGREEN植物図鑑によると「北アメリカ東部~アルゼンチンの水湿地に生える多年草で、高さ60cmほどの花茎の先に、長さ7~15cmの青紫色の穂状花序をつける」(一部翻案)ということです。木道を隔ててミズカンナよりさらにはっきりした青紫の花を咲かせています。在来種はミズアオイで、ホテイアオイ(外来種、水質浄化するといわれますが、繁殖力旺盛)に似ています。どちらもアオイと名づけられているのは葉が徳川家家紋フタバアオイの葉に似ているからですが、ナガバミズアオイではちょっと葵の葉は想像できませんね。
(↑上の写真)左=オオハンゲ、中=ハンゲショウ、右=オオバギボウシ
オオハンゲ(大半夏)はサトイモ科ハンゲ属。岐阜県以西から琉球列島の暖帯に生える多年草ということです。この公園で見られるのは、植栽によるものとなります。葉はムサシアブミのようで、大きく、花はカラスビシャクを大きくしたような仏炎苞に包まれた肉穂花序です。カラスビシャクはハンゲ(半夏)といわれ、半夏(今の時期)の時期に花を咲かせます。それより大きいのでオオハンゲと言われるようです。関東地方では自然には見られないものです。
(↑上の写真)左=キツリフネ、中=オカトラノオ、右=オカトラノオの花の裏側
(↑上の写真)左=ボタンクサギ、中=ヤブジラミ、右=ワスレナグサ
ボタンクサギ(牡丹臭木)はシソ科クサギ属。Web:BOTANIKAによると「中国南部やインド北部が原産の落葉低木。別名「ベニバナクサギ」「ヒマラヤクサギ」とも呼ばれている。繁殖力が強く、挿し木ですぐ根付くので、株分けには苦労しないが、1度根付くと、地下茎をのばしてあっという間に増えてしまう。葉と茎は、傷をつけると独特の匂いを発す。牡丹のようにきれいな花を咲かせるが、葉と茎の匂いが強いため、「ボタンクサギ(牡丹臭木)」と名づけられた」(一部翻案)といわれています。ここの公園で見かけたきれいな花ですが、今後どのようになるでしょうか。
(↑上の写真)左=オミナエシ、中=ヒヨドリバナ、右=ノハカタカラクサ(トキワツユクサ)
(↑上の写真)左と中=ヨウシュヤマゴボウ、右=ヤイトバナ(ヘクソカズラ)
(↑上の写真)アジサイ
(↑上の写真)左=ビジターセンター、中と右=園内風景