野楽力研究所

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東高根森林公園・・・令和3年4月21日

 神奈川県立東高根森林公園は、JR南武線武蔵溝ノ口南口からバス10分森林公園前下車。この公園ならではのシラユキケシの白い花やワスレナグサ青い花が見られます。キンランはこれからです。エビネは群落で咲いています。今日の自然の様子です。

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(↑上の写真)左=園内風景、中=シラユキケシ、右=オドリコソウ

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(↑上の写真)左=キンラン、中=ササバギンラン、右=シラン

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(↑上の写真)左=エビネ、中=ホソバノアマナ、右=ミツガシワ

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(↑上の写真)左=リュウキンカ、中=レンゲソウ、右=イカリソウ

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(↑上の写真)左=オオハンゲ、中=キツネアザミ、右=チョウジソウ

 チョウジソウ(丁字草)はキョウチクトウ科チョウジソウ属。『APG牧野植物図鑑』によると日本全土の河岸の原野に生える多年草。和名丁字草は「花の形が丁子(フトモモ科)に似た草の意」とあります。しかし、いくら調べても丁子の花とは全く似ていません。しかも、丁子は花が開くと花弁は無くなる、とあります。Web『くすりの博物館:薬草に親しむ』には、「チョウジはモルッカ諸島原産のフトモモ科の常緑樹で、蕾を生薬や香料に用います。蕾の形が釘のような形をしているため、生薬・香料としては、丁子とか丁香(チョウコウ)と呼びました。今では「チョウジ」というよりも、スパイス『クローブ』という方が名前の通りがよいかもしれません。英名のクローブも中国名・和名と同じく、釘を意味するラテン語の”clavus”に由来するといわれています。」と書かれてあり、花の形ではなく、蕾の形が釘の形に似ているから丁子と名づけられたというのです。木の丁子としては、これでいいと思います。丁子草の方は、杉村昇著『名前といわれ 野の草花図鑑』によると「花の形からつけられた名まえです。筒形の花ですが、上部が5つに裂けて、花弁が平たく開くので、横から見た形が漢字の「丁(ちょう)」の字に見えるからといわれます」とあります。すると、木の丁子と草の丁字草とは、名前は、全く関係がないということになりますが、どうでしょうか。

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(↑上の写真)左=ワスレナグサ、中=オランダガラシ、右=セリバヒエンソウ

 ワスレナグサ(勿忘草)はムラサキ科ワスレナグサ属。ヨーロッパ原産の多年草。『帰化植物写真図鑑』によると昭和25年頃から長野県や北海道で逸出したといわれます。シューベルト作曲、近藤朔風訳詞「勿忘草」では、「想い忍びて 朝な夕な 乾くひまなき わが涙 ふみしだかれし 勿忘草よ 汝にみかるる 浮世かは」と歌われています。逸話には、ドナウ川のほとりに咲いていた小さな瑠璃色の花。この草を恋人に摘んであげようとして足を滑らせ、川に流されて亡くなった青年が言った最後の言葉「私を忘れないで」で名づけられたといわれます。日本でも今昔物語に、勿忘草として「紫苑」を、忘草として「野萱草」が載っています。その季節になったら採り上げたいと思います。(ワスレナグサ野楽花言葉)「忘れ得ぬ笑顔」「楽しかった日々」

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(↑上の写真)左=クサイチゴ、中=ハナイカダ、右=クマノミズキ

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(↑上の写真)左=イワガネソウ、中=ヘビノネコザ、右=リョウメンシダ