野楽力研究所

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京王百草園・・・令和3年2月22日

 京王百草園は、平安・鎌倉時代に真慈悲寺があったところに江戸時代に家康の長男信康追悼のため小田原第2代藩主大久保忠増の正室寿昌院が松連寺を建て、そこに梅の木をお手植えされたというのが、正面にある寿昌梅だそうです。樹齢300年ということになります。樹勢は大分衰えているようですが、白梅を咲かせています。今日の百草園の様子です。(百草園は水曜日が休園日です。写真をクリックすると拡大されます。)

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(↑上の写真)左=入口、中=寿昌梅、右=白梅

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(↑上の写真)左と中=満月枝垂れ、右=園内風景

 徳富蘆花著「自然と人生」(初春の雨)「午前春陰、午後春雨、暖かにして長閑(のどか)に、且静かなり。……梅花は香を漬(ひた)し、椿は紅を流す。麦の緑湿(うるお)いて、山の碧(みどり)煙れり。此雨や如何に春色を催すらん。」

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(↑上の写真)左と中=紅梅、右=園内風景

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(↑上の写真)どれも園内風景

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(↑上の写真)左=マンサク、中=サンシュユ(蕾が開き始め)、右=アセビ

 アセビ(馬酔木)はツツジアセビ属。「APG牧野植物図鑑」によると本州・四国・九州の暖帯の山地に生える常緑低木。Web「植木ペディア庭木図鑑」では、馬がアセビの枝葉を食べると呼吸中枢が侵され、酔ったように脚が不自由になることから「アシビ(足痺れ)」の別名があるという。アセビという名前も「悪し実(あしみ)」から転じたとする説を紹介しています。また、アセビの落ち葉には他の植物の成長を抑制する物質が含まれており、アセビの下では他の植物が育ちにくいこと、葉を煎じて畑などに散布すれば殺虫剤として使うこともできる、とあります。アセビには「アセポトキシン」や「グラヤノトキシン」などの有毒物質が含まれ、ウマ科やシカ科などに嫌われます。これは植物の護身術です、と田中修著「植物はすごい」に書かれています。

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(↑上の写真)左=芭蕉句碑、中=句碑を思わせるような月と梅、右=園内風景

 芭蕉の句「志ばらくは 花の上なる月夜かな」 上の写真は月夜ではありませんが上弦の月が昇って来ていました。