新年を迎えて初めて開園された府中市郷土の森のロウバイ園を自然初観察地として訪れました。ロウバイをじっくり観察しました。ここはロウバイ、ソシンロウバイ、マンゲツロウバイと以前は名札が出ていましたが、数年前から撤去され、どれがどれだか素人目には分からなくなりました。そこで徹底観察して区別してみました。どうでしょうか。(なお、ここ郷土の森は、1月は月、火が交互に休園となります。2月は梅まつりのため休園日はありません。)
ロウバイ(蝋梅)の花弁は、粘土細工をするときの竹へらのように横幅は狭く先が尖った形をしています。芯は紅をつけたよう様な感じ。見分けやすいです。
ソシンロウバイ(素心蝋梅)の花弁も竹へらの形でロウバイと同じですが、芯が紅をさしてなくて素心です。これも見分けやすいです。
(↑上の写真)どれもソシンロウバイ
これもソシンロウバイですが花弁に形が竹へらのように尖っていません。どちらかというと聖徳太子が両手で持つ笏(しゃく)のようで、花弁に横幅があって先端が丸みを帯びています。
(↑上の写真)どれもマンゲツロウバイ(ロウバイ科ロウバイ属)
マンゲツロウバイ(満月蝋梅)はロウバイと間違えそうですが、花弁が笏状のソシンロウバイのようで竹へらより横幅があり、先端に丸みがあります。
(↑上の写真)左=ロウバイ園、中=川崎平右衛門の像、右=ニホンズイセン
以上のような見方をもって、ロウバイ園で自分なりの見方で同定をしてみるとロウバイへの興味がいっそう深まると思います。
川崎平右衛門は押立村(現在の府中市)出身の人望と徳と実績のある名主で大岡越前守と同時代、彼に認められ石見銀山の経営まで頼まれた人ですね。
(↑上の写真)左=梅園、中=白梅、右=紅梅
梅は、白梅と紅梅の数株がちらほら綻び始めた状態です。