滄浪泉園(そうろうせんえん)はJR中央線武蔵小金井駅下車南西へ徒歩15分の国分寺崖線に在ります。波多野承五郎氏の別荘でしたが、現在は当時の1/3の1万2千㎡となって、崖線(ハケ)の湧水などの自然を活かした日本庭園として開園されています。もみじが輝いていました。ゆっくり歩いても周遊30分です。今日の様子です。
(↑上の写真)左=犬養毅揮毫の門標のある入口、中・右=もみじ
(↑上の写真)いずれも園内のもみじ
(↑上の写真)いずれもベニシダ
ベニシダ(紅羊歯)はオシダ科。「宮野入谷戸のシダガイドブック」によると常緑性多年草。中型、2回羽状複葉。雑木林の林下で最も普通に見られる乾燥にも強いシダということです。若葉や包膜が紅色を帯びることが名の由来だそうですが、この時季の上の中の写真では茶色になってしまっています。右の写真のように最下羽片の下向き第1小羽片が形の違った小さい羽片になっている(①)ことが特徴です。中の写真のような胞子嚢のつき方(②)も特徴です。この①②の2点が揃っていればベニシダに間違いないようです。ですが、変異もあるということです。
(↑上の写真)左=ニシキギ、中=ヤツデ、右=センリョウ
ニシキギ(錦木)はニシキギ科ニシキギ属。日本各地の山野に生える落葉低木。枝に4稜あって各稜に褐色のコルク質の翼が張り出ています。これがニシキギの特徴で、この翼のないものはコマユミと言われます。秋の紅葉が錦のように美しいので名づけられたといいます。果実(蒴果)は双子の赤ずきんちゃんが赤い帽子と赤いおべべで並んでいるという感じで可愛らしいです。蒴果とは熟すと果皮が裂けて中のものがとびだすものをいうそうです。
(↑上の写真)左=園路の雰囲気、中=おだんご地蔵尊、右=池畔のようす
(↑上の写真)左=ハケよりの湧水、中=水琴窟、右=鼻欠地蔵尊