夢想国師が鎌倉時代作庭の庭園があり、もみじが楽しみです。戦国時代に武田信玄公は快川国師を招き、恵林寺(えりんじ)を菩提寺としました。武田勝頼公は織田・徳川軍に攻められ天正十年三月田野(のちの景徳院)で自害して武田軍は滅亡しました。そのひと月後の四月に織田軍によって恵林寺は焼き討ちされ、灰燼に帰しました。その折、織田軍に屈服せず、火の中で快川国師は「心頭を滅却すれば、火も自ずから涼し」を遺偈とし、火定しました。その場所に徳川家康が三門(この門をくぐる時は、三つの解脱をしておかなければならない、ということで三門といわれます)を復興させたということです。そういう時代背景の中で、もみじの雰囲気に心静かに浸りたいと思います。
(↑上の写真)左=三門
(↑上の写真)左・中=夢想国師作庭の庭園