野楽力研究所

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高幡不動尊境内・・・令和2年2月3日

 今日は節分です。あちこちのお寺さんで節分会の豆まきが行われています。高幡不動尊でも行われますので、参加しました。この境内は、シダの種類が多いので、この時期、シダ観察をしています。今日の様子をお届けします。

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(↑上の写真)左=イノデ、中=イノモトソウ、右=オオバノイノモトソウ

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(↑上の写真)左=ヤブソテツ、中=コバノヒノキシダ、右=ベニシダ

 上の2段の写真は、いずれも常緑性(一年中青い葉を広げている)のシダです。

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(↑上の写真)左=ジュウモンジシダ、中=カニクサ、右=オオハナワラビ

 ジュウモンジシダカニクサ夏緑性(夏に青い葉を広げる)で、冬は枯れてしまいますが、今年は暖冬のせいか、温かいところでは、冬でも青い葉を広げ、常緑性シダの仲間入りをしています。オオハナワラビは、冬緑性(冬に青い葉を広げる)ですから、今が見ごろということになります。夏には地中の根茎だけを残し、地上部分は無くなってしまいます。緑の葉は栄養葉で、花のように見える部分は胞子葉で、他の植物の種子にあたる胞子をつくり、飛ばします。

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(↑上の写真)左=ヤブツバキ、中=タチカンツバキ、右=キチジョウソウの赤い実

 ツバキの標準和名はヤブツバキ(藪椿:ツバキ科)で、別名がツバキだそうです(山渓「樹に咲く花」2)。ツバキは、花全体をぼそっと落とすので合弁花のように思いますが、図鑑では離弁花の仲間に扱われています。キキョウやアサガオのように花弁の側面で癒着したものは合弁で、ツバキのように底部で癒着したものは離弁花の仲間だそうです。タチカンツバキ(立寒椿:ツバキ科)サザンカの園芸種で、園芸種はたくさんあって、それぞれを区別するのはナンセンスのようです。

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(↑上の写真)どれも豆まきの様子