時雨の切れ間に玉川上水を鷹の台から西へ往復2時間の自然観察でした。木々の葉がそれぞれに色づき、輝いています。木によっても、日当たりの違いによっても色合いが異なり、観察を愉しませてくれます。
(上の写真)左=玉川上水散策路、中=イロハモミジ、右=アカシデ
(上の写真)左=オニドコロ、中=コマユミ、右=ニシキギ
(上の写真)左=ゴンズイ、中=マユミ、右=色づいた散策路風景
(上の写真)どれもサワフタギ、微妙な環境変化で色づきが異なりますね。
サワフタギ(沢蓋木)は、ハイノキ科ハイノキ属。別名=ルリミノウシコロシ(瑠璃実の牛殺し)。ハイノキ科の木は、染物の媒染液に使われる木灰がとれるので「灰の木」。別名ルリミノウシコロシ(ウシコロシはカマツカの別名)と言われるくらい両者は葉の形が似ています。上の写真も右のものはカマツカかもしれません。実がついていれば、サワフタギは瑠璃色で、カマツカは赤なので一目瞭然ですが、葉だけでは区別がつきにくいとのこと。短枝に葉が束生していればカマツカだそうです。
(上の写真)左=ヤマコウバシ、中=ミズキ、右=ムラサキシキブ
(上の写真)左=センニンソウの花、中=センニンソウの実、右=マヤラン
センニンソウ(仙人草)はキンポウゲ科センニンソウ属。白いの花弁のように見えるのは花弁ではなく萼片だそうです。花が咲き終わった後に、雌しべの花柱が伸び、それに白い仙人の鬚のような毛が生えるので、センニンソウと言われるようになったということです。牧野植物図鑑をはじめ多くの図鑑が名まえの意味不明としていますが、この実のようすから名づけられたというのが妥当のように思います(私見)。傷口から出る白い液に触るとかぶれて水疱ができることがあることから有毒植物。花期は普通9月ごろまでですから写真の仙人草は遅咲きの仙人草でした。
(上の写真)左=カクレミノ、中=ハクウンボク、右=トキワサンザシ