野楽力研究所

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多摩森林科学園・・・令和元年11月15日

 多摩森林科学園は、台風の影響の倒木と土砂崩れで、森の管理室より奥は立ち入り禁止となっています。第1樹木園と第2樹木園のみ見学可能です。そのため、入場は無料となっています。鋭意補修に努めているということですが、復旧の目途は立っていないとのことです。ハナノキ、ヤマハゼ、マンサクなどが鮮やかに色づいているのが見られます。

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(上の写真)左=多摩森林科学園入口、橋の右手にハナノキが写っています。中と右=ハナノキ

 ハナノキ(花之木)は、カエデ科でしたが新分類でムクロジ科カエデ属。別名:ハナカエデ。カエデ属でもあり、別名からも分かるようにウリカエデに似た葉をしており、対生です。秋に写真のように色づきます。多摩森林科学園の説明板によると東海丘陵要素と呼ばれ、愛知県から岐阜県南部の限られた地域に自生する日本固有種。落葉高木で樹高は30mに達する。春に葉が開く前に赤い花が咲くことからこの名がある、ということです。牧野植物図鑑によると、同種のものが北米東部にもあり、太平洋を隔てた隔離分布として著しい例であると解説されています。インターネット「ハナノキの保全」によるとハナノキの仲間は、第三紀の温暖期に北半球の高緯度地域に広く分布していたが、その後の度重なる氷河期を耐えて生き残ったのは、北米に分布するレッドメープル、シルバーメープルと日本のハナノキの3種のみであるという。さらに北米の2種は北米東部に広く分布する普通種であるのに対し、ハナノキは恵那山を中心とする半径約50kmというごく限られた地域に、遺存的に分布する東海丘陵要素と呼ばれる植物種群の一つであるという。貴重な日本固有種のようです。

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(上の写真)左=ヤマハゼ、中=マンサク、右=ミズメ

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(上の写真)左=カラタチバナ、中=ミヤマシキミ、右=タラヨウ

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(上の写真)左=オヤマリンドウ、中=シロヨメナ、右=森の管理棟奥の立ち入り禁止区域

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(上の写真)左=ハリガネワラビ、中=オオイタチシダ、右=ヤマイタチシダ