野楽力研究所

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霧ヶ峰車山肩・・・令和元年8月5日

 陽当りでは汗が出ますが、日陰では、涼しさを感じます。長袖シャツでハイキングしました。

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(上の写真)左=車山を望む、中=ニッコウキスゲ、右=ニッコウキスゲの咲く風景

 ニッコウキスゲ(日光黄萓)はユリ科命名には簡単ではない、いわれがあるようです。標準和名はゼンテイカ(禅庭花)ですが、牧野植物図鑑でも意味不明としています。それに対して、山渓「山の花」Ⅰでは「本当の名前はセッテイカであった。セッテイとは湿ったという意味で、湿地に多いこの花にはふさわしい名であったが、いつの間にかゼンテイカとなってしまったため意味が分からなくなってしまった。ついには日光に生えているキスゲの仲間だという名に変えられてしまった。現在ゼンテイカと言っても、大抵の人には通じないし、ましてセッテイカでは、専門に植物をやっている学者でもすでに知られなくなってしまった。キスゲというのはもう少し低山に生える淡黄色の花を持つ草の名で、夕方に咲くので一名ユウスゲともいう。キは黄で、スゲは葉の形からついた名であるが、セッテイカの花色は決して淡黄色ではなく、橙黄色であるから、本当はニッコウキスゲではおかしいことになる。とはいっても、今更仕方あるまい。」と嘆かれています。

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(上の写真)左=ネバリノギラン、中=ノギラン、右=ハクサンフウロ

 ネバリノギラン(粘芒蘭)もノギラン(芒蘭)もユリ科でしたが、新分類ではキンコウカ科のようです。ノギランの写真は、ネバリノギランが開花したものと思っていたところ、ネバリノギランの花は、全開しないということですので、これはノギランの花としました。茎などには粘りがなかったです。ところが左の写真のネバリノギランは粘ついていましたし、花も全開していないようですのでネバリノギランとしました。同定しきれていません。

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(上の写真)左=ミネウスユキソウ、中=ヤマハハコ、右=コウリンカ

 コウリンカ(紅輪花)はキク科。花弁が反り返っているのですぐ目に留まる花です。周りの草緑に囲まれながらも、空間を作って立派な黄紅色の花を咲かせています。紅色の花弁が輪のようになっているところから名づけられたようです。

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(上の写真)左=ヒヨドリバナ、中=ヨツバヒヨドリ、右=ハナチダケサシ

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(上の写真)左=風景、中=初めからの山小舎:ころぼっくるひゅって、右=夏空の広がる霧ヶ峰