梅雨明けが間もなくというので、奥多摩の御岳山(みたけさん)を訪れました。ロックガーデンでは、ギンバイソウが満開です。葉の形が特徴的だったので、初めて訪れた時に印象に残っています。ヤマユリはまだ蕾で、例年より開花が遅いようです。
(上の写真)どれもギンバイソウ、左=葉の先が分かれた特徴的な葉の形が分かります
ギンバイソウ(銀梅草)=アジサイ科(APG分類、今まではユキノシタ科)。関東以西の山地の樹陰に生える。京都では絶滅危惧種。俯きに咲いているので、花の豪華さを見落としがちですが、一つ一つの花をよく見ると豪華なシャンデリアを思わせます。中心に雌しべが花柱を伸ばし、柱頭が電飾電球のように輝き、周りに雄しべの花糸が規則正しく密に取り囲んでいます。花穂の花が全部開花した時には、舞踏宴会場に垂れ下がる、それは豪華なシャンデリアとなると思いませんか。
(上の写真)左=オカトラノオ、中=キヌタソウ、右=ミズタマソウ
キヌタソウ(砧草)は、アカネ科。草丈はくるぶしくらいの四つ葉がきれいな可愛らしい草です。四つ葉の2片は本葉で、2片は托葉だそうです。コゴメウツギを思わせる小さな可愛らしい花をつけます。放置しておくと多年草なので年々繁殖範囲を広げていきます。キヌタ(砧)は、昔、布をやわらかくするために叩く杵のようなものを砧と言うことのようです。キヌタソウの果実がその砧の形に似ているから名づけられたと言います。砧の形を調べてみると、先が球形ものや太めの棒のようなものなどいろいろあり、球形のものは、確かにキヌタソウの果実に似ているように思います。
(上の写真)左=クサアジサイ、中=ヤマアジサイ、右=ミヤマナミキ
(上の写真)左=ジュウモンジシダ、中=ハリガネワラビ、右=ヤマイタチシダ