野楽力研究所

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府中市浅間山・・・令和元年5月30日

 浅間山(せんげんやま)は五月の連休には、ムサシノキスゲ、キンラン、ギンランが花盛りです。地元の保存会の方々によるお披露目まつりもされます。それが終わって、今日は、静かな浅間山です。これからイチヤクソウが尾根筋に咲きますので、それを楽しみに出かけました。今日はちょっと早目で、ほとんど蕾状態でした。

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(上の写真)左・中=開花していたイチヤクソウ、右=ヒヨドリバナ

 イチヤクソウ(一薬草)は、ツツジ科。イチヤクソウ科でしたが、新分類でツツジ科になりました。全草を乾燥させ生薬としてこれ一つで血圧降下剤から抗菌剤として諸病に効くというので一薬草というようになったということです。身近には、切り傷に葉汁をつけるといいそうです。しかし、東京都では絶滅危惧種になっているので採取は厳禁です。根に入った菌根菌と共生し、栄養を摂る菌根植物なので、移植は難しいとされています。

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(上の写真)左=ジシバリ、中=コヒルガオ、右=ブタナ

ジシバリ(地縛り)はキク科。丸っこい葉のものがジシバリで鋸歯のあるへら状の葉のものはオオジシバリ。根が地面を縛り付けるからと思いきや、茎が地面を縛り付けるからという。本当かと思い、庭で育てているものを掘ってみると根際から白い茎が地面下を這っています。その茎の所々から葉が出ていて、そこから根も出ています。確かに茎が地面を縛り付けている様子が確認できます。