野楽力研究所

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片倉城跡公園・・・平成31年3月22日

 急に春の陽気になりました。カタクリが一斉に咲き始めているという風が吹いてきました。京王片倉駅から徒歩5分。カタクリだけでなく、アズマイチゲ、アマナも満開です。

(下の写真)左=北村西望記念の彫刻が置かれている入口広場。中=カタクリ群生の奥の沢の斜面。右=カタクリ。東京では、カタクリは北斜面の半日影の場所に生えるといわれますが、どうでしょうか。確かに南向きのところでは見られませんがその他の方向では見られるように思われます。木洩れ日が当たる、適度に湿り気のある所がいいようです。

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(下の写真)どれもカタクリ。花の内側にはきれいな桜模様があります。この桜模様のお陰で、花弁が綺麗に反り返っていると思いますが、どうですか。稀にこの桜模様の無いものがあり、それの花弁は反らずにそのまま広がっているようです。

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(下の写真)左、中=アズマイチゲ。右=スハマソウスハマソウ(州浜草)はキンポウゲ科。葉の形が家紋の州浜形(すはまがた)に似ていることから名づけられたそうです。縁起のいい家紋で、川などにできる州の形を造形化したものだそうで、そう言われて家紋と葉をつくづく見るとそう見えてきます。似たような葉のものにミスミソウ(三角草)がありますが、スハマソウに比べて、ミスミソウは三つに深裂した葉の先が角張っています。また、スハマソウの花弁のように見えるものは萼片で、その下に3枚の緑色の総苞片があるのが特徴だそうです。写真右下の見にくい花に3枚の総苞片が辛うじて見えると思います。

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(下の写真)左=ニリンソウ川中美幸の「二輪草」の歌詞の2番に「・・少し遅れて咲く花を いとしく思ってくれますか・・」とありますが、この花の特徴をよく観察していますね。二輪めは、一輪めより少し遅れて咲くんですね。この写真の中ではまだ蕾になっています。中=ミミガタテンナンショウ。右=ヒメリュウキンカ

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(下の写真)左、中=アマナ。アマナ(甘菜)はユリ科。似たものにヒロハアマナがあります。この2種がそばにあるときには、葉の幅が広く、主脈が白く筋状になっている方がヒロハアマナので区別がしやすいですが、単独ですと難しいです。その時は、花の下の苞葉が、アマナは2枚で、ヒロハアマナは3枚なので区別できます。右=バイモ。バイモ(貝母)は、ユリ科アミガサユリともいわれます。中国より渡来。花の内面をよく見ると網状の紋が見えるので別名アミガサユリ(編笠百合)とも呼ばれるそうです。

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(下の写真)左=キブシ。中=アブラチャン。右=彫刻「春風」

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